2010/03/11 21:56
ずいぶん前に頂いた質問なんですが、いろいろな事情でジャパンネットバンクしか決済に使えないのですが、ウィルコムでは引き落とし対応できないといわれた、何か事情があるのか、というご質問。
もう通信技術でもなんでもないですが(苦笑)、これは、私なりに調べてみた話ですので、ほとんど自分用メモということでご容赦を。
クレジットや銀行引き落としって、やっぱりクレジット会社や銀行に手数をかけているので、手数料がかかります。この手数料を負担するのは、一般的には、ユーザに課金する側、つまりサービスプロバイダです。たとえばウィルコム料金を銀行引き落としする場合、その手数料はウィルコムが負担する、ということですね。
これだけだと話は簡単なのですが、どうやら銀行引き落としの場合、件数ごとの手数料は当然ですが、なんだか「基本料」があるみたいなんです。使っても使わなくても取られちゃう基本料。しかもこれが結構な金額で、銀行ごとにそれを払わなきゃならないっぽくて。
具体的な金額についても、相対で握られているらしく、公表していません。ジャパンネットバンクはソフトバンクとドコモの影響が強いので、敵性キャリアのウィルコムには高額な提示しか出さないかもしれません。そこまでうがった見方をせずとも、そもそもジャパンネットバンクはネット専業のため何かにつけ高額な手数料がかかることで有名ですから、他の銀行より高額であることは想像がつきます。
にもかかわらず、ジャパンネットバンクのシェアってそれほど高いわけじゃありません。しかもネット口座使うような層は、たいていはクレジット決済を利用しちゃうんじゃないでしょうか。そんなわけで、大した数の顧客もいないのに高額な「基本料」を払わなければならないジャパンネットバンクとの基本契約を、ウィルコムが敬遠しているのではないかと思うわけです。
まぁ一方で、ジャパンネットバンクの特殊な性質も原因ではあります。都銀・地銀・第二地銀や信金とかは、なんつーか、まとめて基本契約出来る仕組みがあるみたいなんです、どうも。いや、どこかの代理店的なところが、こういう細かい銀行をまとめて一本で基本契約やってくれてる、みたいな。しかし、ジャパンネットバンクをはじめその他ネット銀行・特殊銀行にはそれが通用しないっぽい。「っぽい」ばかりで申し訳ないですが、銀行業界は本当にわからないので平にご容赦。
そんな感じで、まぁ要するに「ウィルコムのコスト削減」が、出来ない理由です。顧客満足的な部分を考えればやるべきなんでしょうが、やはり「見合わないコスト」を支払うほどの顧客満足向上もあるとは思えないわけで、これはこれで仕方が無いのかなぁ、と思うのです。
ということで、よくわかんないけどメモでした。
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2010/03/09 21:56
3GのためにLTEは妨げられる話
というか、LTEは、全体的に風当たりが強いような気がします。何より、拡散特許をめっこり持っているQualcommにとっては、万一CDMA系が全部LTEに巻き取られちゃったりしたら一大事。ていうかそれがあるからみんなLTEで使いにくいOFDMに逃げ出しちゃったんですけどね。私自身は、OFDMは高速移動体で使う技術としては欠陥品だと思っています。LTEの後続バージョンではOFCDMが俎上に乗るかと思っていたら、そうでもない雰囲気で(まぁOFCDMこそ特許のカタマリなんで仕方がないんですけど)。やっぱり拡散によってリンクバジェットにボーナスがつくCDMA系は、移動用無線としては優れたものだと思うんだけどなぁ。演算量の問題も解決した今となっては。一方、超広帯域の超高速サービス向けにはOFDMが最適解なのは変わらないわけで、結局は済み分けるのが一番だと思うのですが、みんなして「脱CDMA」に走っているので妙な抵抗も起こるわけで。まぁ事業者としてはバランスより投資効率なんでしょうけど。わからんでもないけど、なんだかなぁ。
経産省、「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」結果を発表
いや、成果はすごいんですけど、このネーミングがね、なんか、こう、こみ上げる笑いをこらえきれない感じ(笑)。
JRC、免許不要の微弱電波を利用したワンセグ自主放送システム
なんか、一筐体に収まった配信システムを想像してたら、JRCによるインテグレートサービスみたいなものなんですね。ちょっとがっかり。基本的に、この周囲でだけ見られるワンセグ動画、みたいなのはいろいろ使い道があるとは思うんですが、どの端末にも共通のワンタッチで目的チャンネルにチューニングできる仕組みがないと、これは活きてこないかなぁ、と思います。ワンセグ端末が共通で必ず受信する&局や地域でタイムフレーム分割されている、マスターチャンネルみたいなのが最初から規定されていればいいんですけどね。PHSの制御チャンネルみたいに。いまさら無理かな?
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2010/03/08 21:03
なんだかやたらとたくさんコメント要望が届いている記事があります。これが、こちら、UQ WiMAXの中という記事。
いや正直、なんだかぜんぜん当たり障りの無いことしか書いてなくてつまんない記事だな、としか思ってなかったです(笑)。「異なるメーカ基地局を隣同士で使うのはUQが世界初」とか書いてますけど、それってあくまで「モバイルWiMAXでは」でしょ。PHSなんて同じ周波数帯で同じ場所に10社以上が混在してましたから(苦笑)。GSMやWCDMAでもこの手の混在はごく普通のこと。そもそも混在型を嫌うのは独自実装が大好きな日本独特の文化です。
後は何か面白いことが書いてありますかねぇ。ないですねぇ。超小型基地局とか超小型レピータとかが展示されてますが、そりゃ今までだって3GやPHSではこういうタイプの小型局が求められてましたし実用かもされていましたからこういう方向に来ることは容易に想像がつきます。そりゃ確かに小さくてびっくりってのはありますが、小型化だけなら誰だって出来ます。問題は日本の非常に厳しい電波制度に合格できるものを作れるかどうかです。だから、製品として出荷されるまでは「実現した」とのたまっても眉につば付けて聞いておいたほうがよいと思うわけです。
さてその他の面として、一応ですが、WiMAXの次期バージョンである802.16mの採用に言及しています。これは、LTEの次のバージョンであるLTE-Advanceへの対抗として策定している仕様です。と言っても、そもそもからして、WiMAXもLTEも、理屈の上ではほぼ周波数を使えるだけ使い切っちゃってるので(これはXGPも同じ)、後は変調点数を増やすかMIMOの数を増やすとか周波数帯域幅を広げるくらいしかやることがありません。やらないほうが不自然といえます。
で、こういったラインナップを見た上で、XGPの優位性というものは大丈夫か、という趣旨の質問もいくつか頂いていたりするんですが、んー、そもそもが、優位劣位って言う問題じゃないと私は思っているんですよね。前にもちょっと書きましたが、似たような方式でありながら異なる性質を持った別システム、にすぎないと思うのです。
たとえば、データの形式として、WiMAXはバーストに強いしXGPは長時間保留に強い。下りを追求したWiMAXと上下対称性を重視したXGP。それぞれの特徴を生かせる場所ですみ分けていくのが正しいと思っています。だからこそ、総務省もかなり無理な判断を通してWiMAXとXGPという二方式を両立させる方式で決断したんですから。
で、結局、通信インフラの優劣となると、これはもう展開のし方に大きく依存してしまうのも仕方のない話で、無線インフラなら結局は「どんだけ基地局を打てますか」「どんな場所に打てますか」というところに強く依存します。簡単に言えば、満遍なくたくさん打ったほうが良いに決まってるんです。
もちろんそこにはXGP特有の優位点もあるわけで、たとえば自律分散による干渉低減があるので、打つ場所の制限が少しゆるく、たとえばアンテナを上向きに配置して高層階を狙うなんていう常識はずれな展開も許されているなんていう独特の優位もあります。とはいえ、結局基地局を置かなかったら意味はありません。たくさん置いて基地局と利用者の平均距離を少しでも近づける、これが、無線インフラの性能向上に関しては至上解だと思っています。
UQも、3セク局とオムに局を使い分けるなどの工夫を披露していますが、こんな話は基地局ラインナップの話も含めて要するに「こういう工夫をしてたくさん置けるようにがんばってます」というアピール。無線インフラ事業者として当たり前のことを追求しているに過ぎないわけで、私が「つまらない記事だなぁ」と思ったのも、その辺が原因だと思ったりします。まぁその当たり前のことも追求しない事業者もいますけど(苦笑)。
ということで、UQもがんばってるので、ウィルコム(の後継会社?;笑)にもがんばっていただきたいものです。まぁ私の興味は相変わらずPHSのほうなんですけど。
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2010/03/05 21:11
サーバのPHPのバージョンを変えました。なんかサポート終了だからはよ変えろとうるさいので。
今のところ動いていますが、何か不具合があったら教えてください。
何しろ、なんだかだで自分で直接スクリプトいっぱい書き足しちゃったんで、ちゃんと動いてくれる自身がないんです。はい。
あとついでについったーにつぶやくためのリンクも置いてみましたが、たぶん間違ってます。そろそろついったーのアカウント作らなきゃかなぁ・・・。作るとなんかのフラグたっちゃいそうでめんどくさいんですよね。
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2010/03/04 21:16
先日、HW3をモデムとして使いたい、という趣旨のことを書いたら、ちょっとした情報というかご質問をいただきましたので、考察してみたいと思います。
というのが、こんなお便りを頂いたからです。「HW3をW-SIMモデムとして使っていると、ACアダプタをつないだときとつながないときで通信速度に差がある、バッテリ駆動だと明らかに遅い」
なんとなくありがちな話という感じもしますが、よく考えるとそれってどうよ、と思わざるを得ないような、この話。こんなことって、実際に起こるものでしょうか。
無線などのアナログ機器は、サイズが大きいほど、電力消費が大きいほど、高性能になる、と言うのは、もはや原理とさえ言ってもいいくらいの常識です。ということは、その理屈で言えば、大きな電力を消費できる電源接続状態のほうが、より高い性能を出せる、と考えるのは、自然といえば自然です。
ただしそれは、実験段階での話。実際の製品となると、もちろん最初から最適な電力で動作するように設計されていますし、バッテリーはその電力を供給できるように選定されている。なので、バッテリー動作かどうかで性能が変わるというのは、本来はありえない話です。
しくわし。ここで問題は、その製品を作ったのがウィルコムであるということ(笑)。いや、もっと正確に言いますと、それがW-SIMというウィルコムの作ったちょっと怪しげなインターフェースを間に挟んじゃってるということ。
黒耳ことTypeG対応W-SIMが今回初めてお目見えとなったわけですが、前にもちょっと書きましたが、QAM変調と言うのは、アンプの線形性が要求されるため、非常に高性能のアンプを使うか、アンプにかなり高いバイアス電流を流しておくかしないといけないというちょっと困った変調方式。要するに、非常に高価なデバイスを使うでもない限り、消費電力が非常に大きくなりがちということ。逆に言えば、電力が十分に供給されないとQAM変調の品質が落ちてしまうということ。
ではそこにどれだけの電力を供給するのか、そもそも、W-SIMにおいては、どれだけの電力をジャケットからW-SIMに供給しなければならないか、あるいはW-SIMはどれだけの電力消費以下に抑えなければならないか、という規定が、どうも存在しないように思えます(あるのかもしれませんけど)。
とすると、実は黒耳くん、QAM変調を使うとき、断続的にHW3ジャケット側からの供給電力の限界を超えた電力を必要としてしまうような代物なのかもしれません。HW3は、W-SIMにそんなに食われると思ってないので、従来のW-SIM程度の電力を供給できる程度の給電回路しか持ってない、のに、黒耳くんは従来よりピーク的にかなり大きな電力を要求してしまう。
このとき、黒耳くん、要求した電力が得られないために、アンプのバイアスあたりの電流が足りなくなって、QAM変調でエラーだしまくるかもしれません。そんだけエラー多発したら、基地局側だって「回線品質問題あり」と判断して、より少値のQAMに変えるなりPSK系に落とすなりするでしょう。バッテリー駆動だと速度が落ちる、と言うのは、こんなことが起こっているのかもしれません。
もちろん、単純にバッテリ駆動時にはCPUのクロックが落ちていてパケットの処理が追いついていないのかも知れませんが、それだと、バッテリ駆動で3Gの数Mbpsという速度が説明できませんから、やはりこの辺がくさいと思っています。
いまさらバッテリ側からの給電回路をいじくるわけにも行かないでしょうから、これはある意味宿命となってしまうかもしれません。もちろん、QAMの品質が落ちても基地局から近ければ十分に動くでしょうから、要するに「QAM変調が効くエリアが狭くなっちゃう」という「仕様」なのかもしれません。あまり納得はしたくないですが。
まだ自分で試していないのでなんともいえませんが、とりあえず今のところはこんな感じではないかと勝手に推測しています。といったところで本日はこれにて。
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