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今日のショートコメンツ[虎鰤と電波で大もうけ]

2010/09/07 09:00

auが「トライブリッド基地局」を沖縄に導入、実証実験開始
そういえばちょっと前からこんなのやってたみたいですけど。これ、突き詰めれば、究極の「無線基地局」ができちゃいますよね。携帯電話基地局、アクセス線(バックホール)も無線化している例が多いものの、「電力線」だけは絶対に切れない泣き所。が、自力の発電装置と蓄電装置を装備していれば、ついにその電力線のくびきから逃れることも可能かもしれない、と言う意味で。実際には、エアコンまで必要になるほど電力ドカ食いの携帯基地局をこの程度の太陽電池パネルで動かすのは無理なんですけどね。セル内にユーザがいないときはパワーを落としたりセクターを止めたりなんていう工夫が必要、それでさえ無理かも、って言う程度。一体型の小型ヘボ基地局程度なら動くかもだけどそれだとカバーできるエリアと躯体サイズに対して電力装置(とその占有面積=地代)が大仰に過ぎますし。地上で安全に電力を無線伝送できる技術が早くできないものですかねー。

「700/900MHz帯の再編に電波オークション導入を検討」と内藤副大臣、ICTタスクフォースより
電波オークションは、今の日本の現状に則して考えれば良し悪しのある微妙な案ですが、個人的には歓迎したい考え方ですね。さらに、「電波資源の償却年限」の考え方も導入し、「オークション入札価格」÷「償却年限」の年間使用料を使用する限り永年徴収する。現状割当済みの帯域に対しては今回のオークション結果に周波数帯独自の事情(高低、周辺保護帯域の存在、国際協調の容易性など)による補正を加えた額を新たに課金する。こうすれば都市部の混雑回避のための手っ取り早い対策として帯域確保するよりも既存周波数でセル分割で頑張る、みたいな努力を事業者がするようになるでしょうから、無駄な確保問題も改善できます。日本の電波使用料は事業規模に比べてとにかく安すぎ。嘘八百並べようが賄賂贈ろうがとったもん勝ち状態。「電波資源の保有者」として、国はもっとがめつい商売をしてもいいんじゃないかなぁ。放送電波も含めて。現状の「総額を決めて配分」はなんかちょっとおかしいよ。





「2.4Gは使えない」の意味

2010/09/06 09:00

2.4GHzと言う帯域について私は事につけ「汚い」だの「使えない」だのと言っている事について、が、今日のネタ。

そもそも2.4GHz帯ってのは何でしょうと言う話は、あまりにおさらいになるので省略したい心をぐっと抑えておさらいしてみますと、ITUだかなんだかで「ISMバンド」として指定されたものの一つです。これ以外にもISMの指定を受けたバンドはたくさんありますが、2.4GHzはその中でも圧倒的に有名な周波数バンド。

ISMとは、産業(Industry)、学術(Science)、医療(Medical)の頭文字をとったものです。もともとはこの三つの用途に使うことを前提として、これらの用途の周波数により無線帯域が汚れまくりますよ、と言うことを宣言したもの。

と言うと、これらの用途って重要性が高そうで、汚れまくりじゃダメじゃん、と思われそうですが、これらの用途には注釈付きで「通信ではない利用」を前提としています。高周波で精密機器の加工・洗浄をしたり高周波ビームで原子配置の特性の研究をしたり大電力電磁波で患部を焼いたり、と言うような用途です。こういう用途のためにこの周波数を使っても良い、と言うところがISMバンドのスタートです。

このような用途に使うバンドなので、基本的には「他の通信などの用途には使えませんよ」としてもいいのですが、使う用途が用途なので、本人たちは別に他からの干渉があっても大して困りません。むしろ困るのは、他の通信目的にこのバンドを使う人たち。ISMの出す制御されていない干渉波は通信に甚大な影響を与ええます。

それでも、あまっている帯域を通信に使わないのはもったいない。そこで、「ひょっとするとISMな人たちから尋常ならざる影響を受けるかも知れないけど文句を言う権利はないからね!(ツンデレ風)」と言う条件を飲んだ人だけは通信に使っても良い、と言うことにしました。ついでに、お互いがお互いに干渉を与えないと言う大前提も大幅に緩和し、要するに「何でもあり」の帯域としたのです。

なので、ISMバンドはもともと、ISM機器の発射する漏れ電波で汚れまくり、と言うのが前提です。さらに、非ISMな機器も配慮なしに電波を出しまくれるので汚れに拍車をかけるというのがISMバンドです。泥で汚れた畳に上がるのに靴を脱ぐ人はいないわけで、汚れてるから土足で上がりそれがさらに畳を汚す、と言う理屈がISMバンドが何でもありとなった大元なんですね。

そんなわけで、2.4GHzもそんなISMバンドの一つ、と言うことで、「いつ他人にジャマされて途絶するかわからないよ」というこの2.4GHz帯を企業の業務目的に使うなんてのははっきり言って危機管理意識ゼロ(漏洩視点でも)としか言いようがありません。重要業務が中断して損害を被る可能性が多分にあるわけです。社内のネットワークに無線LANを使った企業も結構あると思いますが、私の知る限り、こういった事情に明るい大手通信事業者(NTT系、KDDI系など)では無線LANを業務ネットワーク接続には使っていません。

とはいえ、こういった事情に関するリテラシの低い通信技術雑誌が無線LANの構内利用を煽りまくった結果多くの企業が無線LANを入れ、その運用の難しさと品質の悪さに四苦八苦しているのは前にも書いたとおり。そこに来て、ソフトバンクを筆頭とする「ただ乗り事業者」たちが無線LANアクセスポイントのばら撒きを始めてしまったのですから手に負えません。

一般的な公衆無線LANや構内無線LANなどではまだ深刻な問題は起こっていませんが(多分)、私はある集まりに参加するとき必ずこの問題に遭遇しています。まさに「無線LANストーム」とでも呼ぶような状況で、複数の無線LAN APと莫大な数のクライアントがすさまじい数の無線LANフレームを空中にばら撒き、あらゆるAPが全く利用不能となるような状況です。あらゆるタイミングで多数のクライアントが通信をしようと無線フレームを送信し重なり合った非常に強い干渉が全く途切れず無線通信路は1ビットも運べなくなりごく少数を除いて誰一人無線LANを使えていないという信じられないような状況です。

これはいくらなんでも極端な例ですが、とはいえ、何も考えずにAPをばら撒くといずれたどり着くのはこの領域です。2.4GHzは「なんでもあり」だからこそ、慎重に計画して使わなければならない帯域なのですよ、と言うことを主張しつつ、本日はこれにて。




円高!Kindle!

2010/09/03 09:00

Kindleが欲しくなってきた、の一言。

Kindle、Amazonのリリースした、電子書籍リーダ。リーダ兼ダウンローダで、Amazonの書籍を有線・無線でダウンロードすることができます(有線の場合はPCからの書き込み)。

実際には、買えるのはアメリカなどの外国の書籍だけ、日本の書籍は基本的に売っていません。この辺はきっとめんどくさい権利関係があって実現していないのでしょうが(多分日本の出版社連中が既得利権にしがみついて動けない)、そのせいもあって、日本ではKindleは売っていません。

前にちょっと書きましたが、Kindleは面白いモデルを採用していて、通信料も通信契約も不要。全てAmazonが代行していて、Amazonはその費用を書籍価格に含ませる形で回収しています。一冊もダウンロードしなければ1円もかからない、これは、通信契約を別途とした他の電子書籍システムとは一線を画する重大な特徴と言えます。

と言うようなAmazonのビジネスモデル自体にももちろん興味はあるのですが、Kindleと言う端末自体に対する興味も結構盛り上がってきているんですよね、最近。

と言うのが、実は、先日某所で電子インクディスプレイをちょっと見せてもらったことがあって。バックライトも何もないのに視認性がものすごく高い。おそらく、本物の紙と同レベル。バックライトで浮かび上がらせるタイプのディスプレイはそれ自体が発光するのでどうしても目が疲れますが、電子インクではそれがないというのが非常に興味深い。

しかも、単に表示しているだけならほとんど電力を消費しないというのも興味深い。つまり、ある1ページを表示したまま放置しているのならいくらでもそのままでOK。たとえばあらかじめ保存しておいた電車の乗り換え図を見ながら歩き回るというシチュエーションで、バッテリー残量と画面照明ON/OFFに気を使いながらの液晶や有機ELのディスプレイと、表示したままの電子インクとでは、その利便性が段違い。

さまざまなシチュエーションで電子インクの優位性が活かせることが想像でき、そういう意味で「電子インクディスプレイ」としてのKindleが欲しい、と思うようになったんですね。特に、PDFを表示できるというのが、結構最後の決め手。また、重さが250g程度しかないというのも魅力的です。どこぞのなんちゃらパッドみたいに700gもあってグリップさえないなんていうのとは比べ物にならないハンドキャリー性能です。

Kindleの電子インクは16階調表示が可能なようで、ちょっとした写真などもそこそこ自然に閲覧できることが想像できます。さらには、簡易的なWEBブラウザも付いていて、どうも無料で3G経由のWEB閲覧ができちゃうみたい。ほんとかな。国内はともかく、出張時に死ぬほど重宝しちゃうんですけど、そんなことできたら。御礼に要らない本買っちゃうよ。

と言うことで、新Kindleの3Gモデルの入手をたくらんでます。今なら円高のおかげで1万6千円(送料関税込みで1万8千円)で手に入っちゃうんですけど。いいのかな、これ。ぽちっちゃうぜ。




今日のショートコメンツ[オープンとループとエコ]

2010/09/02 09:00

Linux Foundation、オープンソースライセンス遵守を支援
そういえば、オープンソースライセンスと言う難しい問題がありますね、Linux系のOSには。特に日本の事業者は、事業者に特化したカスタマイズが必要なことが多く(コンテンツ課金プラットフォームの保護など)、となるとOSのソースに手を入れることになるため、ライセンスによってはそのソースを開示しなきゃならないこともあるし、しかしそれを開示してしまうと従来秘匿することである程度のセキュリティを確保していた事業者ネットワークを危機に晒すことにもなり。加えてオープンソースは「最終的な瑕疵担保責任者」がいないという点も大きな問題かもしれません。事業者やメーカは(オープンとはいえ)中身を全部把握しているわけではないですからねぇ。自分が分からないものなら売主に責任を押し付けるのが世の習いですが、オープンソースではその押し付け先がないわけです。

三洋、iPadやXperiaの充電に対応したeneloop booster新製品
タイトルだけ見ると「stick booster 1A品が来るか!!」と思ったんですけど、(案の定)1Aはリチウムイオン電池タイプだけでしたー。ざんねん。最近何気に、1Aを要求する機器が増えてきていますよね、USB充電対応をうたった機器でも。もちろんPC側の対応が広く進んでいるからってのもあるんでしょうが、そうなると、この手の「USBの格好をしてだます系」が取り残されちゃう。こんな連中を救うために製品の設計をシビアにするほどのお人よしなんていないのも分かるんですが、500mAでも充電だけはできるように何とか頑張って欲しいですね。幸い、HW3も電源を切っていれば500mAでもバッテリーにはチャージできるっぽくて助かっています。そんなに助かってる場面は無いんですが(苦笑)。

ICTタスクフォースが「光の道」戦略大綱案を発表、整備対象としてFTTHを明記
あー、だめだろこれ。なんかまたNTT一極支配とNTTへのがんじがらめの規制っていうダメ時代に逆戻りだ。技術として「FTTH」に限定しちゃった時点でNTT以外を事実上排除じゃないですか。となると当然かなりきついドミナント規制が入っちゃう。世界で主流の「エコシステム」から一番遠いシステムじゃん。ところで最近馬鹿なメディアが「エコシステム」を「環境対応システム」「環境にやさしいシステム」みたいに勘違いして報道してるのをどうにかして欲しい。元々「エコロジー」ってのは「生態系」、多様・相補・競争で系を安定に維持あるいは発展しているシステムのことを指します。「日本語のエコ」とはまるで別物。エコシステムには「多様性」「相補性」「競争性」が必要不可欠なんですが、光の道構想はこれを全部潰す稀代の悪案。税金を注いでひたすら延命するだけの重病人のようなシステムが日本の未来の通信となってしまうかもしれません。




DATA01レビュー0

2010/09/01 09:00

さて、いい加減にDATA01の追加レビューをしなきゃならないと思っていますが、使用頻度がそれほど高くない(というか例によってしばらく日本に居なかったので)と言うこともあって、データ(笑)がたまっていません。と言う前提で、少しばかりDATA01の使い心地などについてのレビューを追加してみます。

工人舎PM1と組み合わせて使っているのですが、正直に言うと、USBポート位置との関係で持ちにくくなります(苦笑)。PM1の問題といえばそれまでですが、たとえばBluetooth経由とかで仮想的につないでくれるバッテリ動作のブリッジとかモバイル無線LANルータとかで対応してくれるととても助かります。といいつつ、USBコネクタを改造して出っ張りを小さくしてケーブルを延ばし端末ドングルをパネル後ろに貼り付けるような運用を検討中なのでこれはじきに解決の予定。

で、これまたPM1特有の問題なのかもしれませんが、USBに差し込んでから使用可能になるまでの時間が長すぎ。平気で1分くらいかかります。接続ユーティリティウィンドウ上に「アプリケーションを初期化中」と言う文字が出たまましばらく停止します。WiMAXをOFFにすると瞬間的につながるようになるので、問題はWiMAXのほうと思われます。認証辺りが引っかかってるのかも。他のPCでも同じなら、改善を強く希望します。

速度は、自宅で何度か試してみましたが、やはり時間帯による変動が大きいようです。下りが、速い時は6Mbpsくらい、遅いときで3Mbpsに届かないくらい。一方上りは3Mbps前後で安定しています。とはいえ、遅くても2Mbpsが確実に出ているので、従来のHSDPA系よりは快適。

今のところエリアが気になるほど持ち出していないので、エリアについてはなんともいえません。しかし、UQ WiMAXのエリアマップ、伝播シミュレーションの結果をそのまま公開しちゃってるんですね。地形や建物の効果も入っているみたいなので、今のところ最強のエリアマップかも。縮尺が大きく道路や記号を過剰に強調表示してエリア端をうやむやにしHSDPA対応表示もない某社とは真反対の誠実な態度には好感が持てます。

移動についても、まだ移動しながらバリバリ使うシチュエーションに遭遇していません。気になるのが、移動による品質悪化でもWIN側に切り替わるのかな?ってとこ。切り替わるにしても、切り替わる閾値が低すぎると、快適に使えるWINがあるのにダメなWiMAXを引きずっちゃうなんてことも往々にして起こるかもしれません。要検証。

と言うことで、全然レビューになってないですが、「差し込んでからアプリの準備が整うまでの時間」は本当に何とかして欲しいところです。やらなきゃならない処理が多いのは分かるんですが、バックグラウンドに隠してよ、と。あと、スタンバイからレジュームしたときやその他よく分からないタイミングでアプリが前面に勝手に出てくるのもやめて。最低限、トレイに入れたらトレイ内で操作できるようにしないと。この辺やっぱり日本メーカはセンスと融通がないなぁと改めて思います。

あと、リビングPCがさすがに時代遅れになってきたので新しいノートPC買ったら、WiMAXモジュールが入ってた。ので、WiMAXの機器追加オプションが使えるととても便利なんですけど。無理ですか。技術的には簡単なんですけどね。無線アクセス認証とネットワーク認証は独立しているので、au側の認証に影響はないはず。NW切替も端末主導でWIN側からMIPを引っ張る形っぽいので、WINが居なくても単に引っ張る人が居なくなるだけでサービスには影響を与えません。出費ナシで余計な小銭取れるだけなんだから考えてみればいいのに。

と言ったところで本日はこれにて。