黒いページ企画15
ドコモPHSの惨状な現状
ドコモの上期決算が発表されてもうしばらくたちますが、まぁいきなりケチをつけるのはなんなので、しばらく黙っていました。でも、そろそろ良いかな、と思ってこういう一文を書いているのですが。
まぁ何も言わずに次の表を見てください。
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2002下期 |
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2003上期 |
| 売上高(M円) |
41453 |
→ |
39061 |
| 一契約当たり(円) |
22075 |
23086 |
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| 営業損益(M円) |
△ 12654 |
→ |
△ 19400 |
| 一契約当たり(円) |
△ 6739 |
△ 11466 |
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| ※営業費用(M円) |
54107 |
→ |
58461 |
| ※一契約当たり(円) |
28814 |
34551 |
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| 契約回線数(千回線) |
1878 |
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1692 |
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↑(期初使い放題開始) |
何かって言うと、これ、ドコモのセクション別決算の一部。つまり、PHSセクション独立での決算表なんですが。
売上高。おやおや、売上高は残念ながら減少してしまったようです。しかし、半期平均契約者数でわり算してみると、一契約当たりの売上げは増えていますね。@FreeDの効果でしょうか。良かった良かった。
しかし、損益を見てみると、残念ながら大きな赤字です。収益の増加分を以てしても、残念ながら長らく続く大きな赤字を相殺するほどには出来なかったみたいですね。・・・?
ちょっと気になることがあったので、売上高と損益から、営業費用を出してみます。
「※」印が、決算報告書には載っていなかった営業費用の数字です。
・・・増えてますなぁ。
増えてるってどういうことでしょう。あり得ない話なんですが。
だって、そうですよね?。ドコモが@FreeDを打ち出してきたのは、定額支払いによる収益の確保と、交換局上位回線における集線数率を上げて営業費用を削減し将来的な黒字化を狙ったものですよね?。そうじゃないと、定額なんてやりませんよね?。
それが、営業費用が増えているって、どういうことでしょう?。契約回線数当たりで比べても、実に20%近くも増えているって、どういうことでしょう?。
契約回線は減ってるんだから、多少は営業費用も減って良いはず。@FreeDの開始は期初なので、@FreeDを開始するための様々な費用は前期に消費されているはずだから、これも増加要因とは考えにくい。@FreeDが大売れしたのでインセンティブが、というのも、当初のカード価格を考えてもあり得ない。p-in comp@ct、p-in masterのソフトを載せ変えただけの端末で開発費はそれほどかかっていないのに、1万円近くですよ、インセンティブは相当抑えられてますよ。だから、これが営業費用を押し上げたとも考えにくいですよ。つまりですね、もろもろの事情を考えても、営業費用がこれだけ大幅に増えるってのは、あり得ないんですが。
言っちゃっていい?。
@FreeD、やっぱり収益悪いんじゃない?。黒字化どころか、赤字を増やすだけのサービスなんじゃない?。
AirH”に対抗するため「だけ」のサービスなんじゃない?。
だって、いくらCMやらキャンペーンやらやってたからって、それだけで営業費用が何十億円も増えますか?。どう考えても、@FreeDで使い放題をやったことによる、ネットワークコストの上昇としか思えないんですが。ぶっちゃけ、全国何十万局の基地局、これらすべてでNTT東西との間で定額契約をしなきゃならない、その莫大な費用がモロにかかってきてるのがバレバレなんですが。
確かにサービス黎明期ですよ。これから契約者数が増えれば、まだまだ黒字化の可能性はありますよ。
計算してみますか。ねぇ。
現状の営業費用、半期当たり58461百万円、これが、まぁ同程度で推移したとしましょう。以下の計算で出てくる契約者数の増加があったとしても、これは動かないとしましょう。
全回線を@FreeDの使い放題、4880円としましょう。年間で使うとかなり安くなるけど、それは無視してあげましょう。
58461百万 / (4880 x 6) = 1996619契約
199万契約ですよ。全契約が@FreeD使い放題で、かつ、今より30万も契約者数を増やさなきゃならない。しかも実際は増えれば増える分だけ営業費用は増えていくわけですよ。
で、実際は今、契約者数は激減中。減りまくり。@FreeDの増加では補いきれないほど減少中。何を考えたら、これが黒字になる、と言えちゃうのでしょう。やっぱり最初から黒字化のためのサービスではなくAirH”に対抗するため、DDIポケットがやってるのにドコモがやらないと格好が付かないからやったと言うだけのサービスではないのかと勘ぐってしまうわけですよ。
でも、まだ始まったばかりだし、わかんないよね。
いろいろ言ってるけどAirH”だって似たような条件なんだし最初は赤字だったよね。
という方のために、一応、DDIポケットがAirH”をはじめた頃の決算一覧も載せておきますね。AirH”のスタートは、@FreeDのように期初じゃ無かったのでちょっとややこしいので、取りあえず、「AirH”開始前の決算」と「AirH”の開始を挟み込む期間の決算」と「初めてAirH”サービスを通期で行った期間の決算」の三つをまとめてみますね。
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2000下期 |
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2001上期 |
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2001下期 |
| 売上高(M円) |
120505 |
→ |
108717 |
→ |
102290 |
| 一契約当たり(円) |
37634 |
36071 |
34765 |
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| 営業損益(M円) |
△ 3726 |
→ |
△ 1349 |
→ |
8009 |
| 一契約当たり(円) |
△ 1164 |
△ 448 |
2722 |
| |
| 営業費用(M円) |
124231 |
→ |
110067 |
→ |
94281 |
| 一契約当たり(円) |
38798 |
36519 |
32043 |
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| 契約回線数(千回線) |
3202 |
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3014 |
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2942 |
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↑ |
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| (6月初ネット25開始) |
| (8月末つなぎ放題開始) |
Dポは決算に営業費用も載ってるので、こちらはそのものを採用しました。まぁ計算してみれば分かりますが、足し算すればちゃんと計算が合いますのでドコモの決算と同じ定義の数字です。
2000年下期は、最後のAirH”前決算期。結構な赤字が出てますね。営業費用もかなりのもの。ドコモPHSの2倍強ですか。契約回線数も二倍強なので概ね計算が合いますね。
2001年上期は、6月にネット25の開始が、8月末につなぎ放題の開始があった半期です。当然、開始当初の販売費や広告費はここにかかってきます。が、営業費用はそこそこ減ってきています。回線数当たりで見るとかなりの削減ですね。そのおかげで、回線数減少による減収にも関わらず、損益は改善しています。
そして、2001年下期。AirH”が完全に始まったあとの初めての半期です。実際につなぎ放題は直前の8月末なので、実はこの期が、@FreeDにとっての2003上期と同等の意味を持っているはずです。
見れば分かるとおり。大幅な営業費用削減。AirH”は、ちゃんと定額化することで黒字になる要素を持っていた、そのことの証明ですよ。定額収入+集線数率増加によるコスト削減。これがちゃんと目に見えて分かる表です。一契約当たりの収入まで減っている、これは、利用者にとってもコスト削減になっているということです。AirH”は、きちんとコスト削減と収益改善に繋がる、事業者も消費者も得をする正しいサービスだったと言うことですよ。
赤字幅を増やしただけの@FreeD、赤字を確実に減らし次の期には黒字化まで持っていくことの出来たAirH”。
莫大な資本力をバックに競合サービスに対抗するためだけに導入された@FreeDと、そのサービスの魅力で利用者を集めつつコストを削減してサービスとして生き残るために導入されたAirH”。
もし競合サービスが消えれば存在意義を失いコスト削減のために無くなってしまうかも知れない@FreeDと、競合サービスには関係なく利用者がいる限り収益を生み続ける即ち利用者がいる限り続けられるAirH”。
いろんな意味で全く異なるこの二つのサービス、あなたは「感情論として」どちらを使いたいですか?(笑)。
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