黒いページ企画16
DDIポケットの惨状な現状
えーと、同じく黒いページ内で、ドコモPHSの惨状についてのトピックをやったわけですが、今回はDDIポケット。
え、なぜに、なんて思われる方も多いかもしれません。なぜって、この黒いページは伝統的に某キャリア(ド○モ)をやり玉に挙げてツッコミを入れて遊ぶ、というのが作法となっているからです。なのに、どうして我らがDDIポケットが、黒いページのネタに、とお思いになるかもしれません。しかし、黒いページのトップにも書いてありますように、あくまで「特定の通信事業者をいじくって遊ぶ」が趣旨です。それがDDIポケットだったからといって不思議ではありません。
そして何より、今までドコモがやり玉に挙げられてきたのは、何と言っても日本の移動通信市場での揺るぎ無い王であったからです。相手が絶対的な君臨者であるからこそ、いじくって遊ぶという有余も出てくるというものなのです。つまり、あくまでいじくる相手は「マーケットリーダー」。トップシェアであることの上であぐらをかいてユーザや市場を無視した間の抜けたことをするマーケットリーダーをいじくるからこそ、そこに笑いが生まれるのです。だって、今アステルをいじくっても悲壮なだけですよね?
で、DDIポケットこそ、定額PHSというかぎられた市場ではありますが、紛れも無くマーケットリーダー。しかも、順当に稼ぎを出し、ある意味「市場をなめ始めた」という感もあるということで、今回のいじくりネタに担ぎ出したというわけです。
っていうどうでもいい説明はこの辺にしておいて早速入りましょう。
DDIポケットが、4月でAirH”100万加入を達成しました。何とわざわざプレスリリースを出してのニュースです。そして、そのニュース中では、AirH”のリリースから100万加入達成までの軌跡が描かれています。
無断転載を避けるためプレスリリースへのリンク
グラフがあります。加入者のグラフです。って、わざわざ別のページのグラフを見てもらいながら話を進めるのは大変なので、ちょっとこのグラフを自作してみます。いや、何をやるかって、Dポ発表のグラフを見ながら、エクセル上でその長さをぐりぐりとマッチングし、同じグラフを作ってみようってだけなんですが。
って、何だか棒の色が同じですね(笑)。エクセルのデフォルト色で作っちゃったのがバレバレですよ(笑)。ってそんなびみょーなツッコミはどうでも良いんです。このグラフをよーく見てください。見ましたか?。何か気がつきませんか?。
なんか、2003年4月以降のグラフの傾きが急に緩やかになってませんか?
2003年4月には何がありましたっけ?。
ハイ、ご名答。NTTドコモによる@FreeDの開始です。
モロに影響を受けているのが、もうものすごく分かるグラフです。
もっとわかりやすくするために、棒グラフをやめて、散布グラフにしてみましょう。
あえてわかりやすくするために、2003年4月以前を青菱形、以降を緑四角にしています。また、何年何月ではちょっとわかりにくいので、横軸をAirH”開始から何ヶ月目、と言う単位に置き換えています。傾き(つまり加入者数の増加分)がすごく落ちているのが分かりますね。ちょっと遊びに、近似曲線を入れて傾きを出してみます。
このとおり。Xデー以前は月38000加入あったものが、以降はがくんと減って16800加入/月しかありません。ついでに入れてみた、同じくライバルであるb-mobileの開始ですが、こちらの影響はほとんど無し。もうなんだかんだ言う必要はありませんね。明らかに、@FreeDに市場を相当食われています。
さて、もう一つ、確実なソースはないのですが、@FreeDは3月時点で30万加入があるという情報があります。取りあえずソースは不定なので3月末で30万加入ということにしておきます(多分これより多いはずです)。
するとですね、単純に平均すると、1年で30万ですから、月に25000加入。AirH”のそれを遥かに越えています。緩めの条件を設定したつもりなんですが、コレですよ。でね、ちょっと面白いことを思いついたので、次のようなグラフを描いてみます。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、赤い三角が、@FreeDの加入者。同じように近似直線を入れてあります。そして、問題は黄色の丸印のプロット。これは、AirH”の加入者に単純に@FreeDの加入者を足しただけです。ね。一目瞭然ですよね。
@FreeD開始前のAirH”加入者増加直線を延長した線上にきれいに乗っています。
つまり、@FreeDが無ければAirH”が獲得したであろう加入者を、そのままごっそりと@FreeDに奪われているということなんです。
そして、AirH”が16800加入/月なのに対して@FreeDが25000加入/月。ちょうど、AirH”+@FreeDの加入者(≒モバイル定額PHSの新規加入者数)の6割を@FreeDに取られているということです。携帯電話の加入者数報道的な言い回しで言えば、AirH”は単月シェアでは@FreeDに負けっぱなしということです。
このままではAirH”が逆転されるのは時間の問題です。しかも、それほど遠くない未来に定額PHS市場は飽和します。その時、6:4の確率でAirH”から@FreeDへの乗り換えが起こると予想することがそれほど間違っているとは私は思いません。
そこで、その辺をシミュレートしてみたのが次のグラフです。取りあえず、モバイルPHSの加入者の頭打ちをどこにおいても良いのですが、200万加入で頭打ちになる、と言う厳しめの条件でシミュレートしてみます。ただ、この条件が厳しいかどうかは余り重要ではありません。なぜなら、先に結果だけ言ってしまいますが、この「同じ割合で加入者が増えるor乗り換える」と言う条件を課せば、その規模が違うだけで全く同じ時期にあることが起こるからです。
こんな感じです。まず第一のターニングポイントはAirH”開始から48ヶ月目。つまり、来年のちょうど今頃です。この時期に、モバイル市場が飽和します。もしこの頭打ちがもう少し先だとすると、この時期がもう少し先延ばしになります。が、それよりも重要なのがその後。
約100ヶ月目をすぎた頃、ついに、AirH”と@FreeDの加入者数が逆転します。確かに、今から7〜8年後のことではありますが、実際、そのくらいの勢いでAirH”は加入者を奪われてしまうと言うことです。そしてもっと重要なことは、先ほども言いましたが、この「AirH”と@FreeDが逆転するタイミング」は頭打ちの加入者数(ここでは200万)をどんな値にしても同じタイミングでやってくると言うことです。もちろん今回使ったシミュレーションモデルがそういうモデルなので仕方がないのですが、さほど非現実的とは思いません。と言うより、このグラフを見てそんなに違和感ありませんよね。頭打ちになったとたんに、実は水面かで進んでいたAirH”から@FreeDへの乗り換えが表面化してきて、がくんと減り始め、一方で@FreeDも新規開拓は頭打ちになったものの、AirH”からの乗り換え組がいるためにある程度の新規加入はキープ、そして乗り換えが進むに連れてある割合に徐々に落ち着いていく・・・何となくそれっぽいです(←やや自信なし;苦笑)。実際はこんな感じに綺麗に頭打ちするわけがないので、もっと緩やかにこういうことが起こっていくでしょうが、それでもこういった事態がいずれやってくることは想像に難くないわけですよ。
でね、私のような素人がグラフ一枚見ただけで思いつく(妄想とも言う)ようなことを、DDIポケットのお偉い人が気づかないなんてことは有り得ないと思うんですよ。
でも、何も手を打たない。「一言」でも書きましたが、今が分水嶺の頂点なのに、何もしようとしない。
はっきり言って良いですか?
現状大きな黒字が出ていることを良いことに、その上にあぐらをかいて殿様商売ですか?。
まさに、ドコモがやっていることと同じではないですか。
一ヶ月無料キャンペーンもそうです。@FreeDがやるのをみて、慌てて始めたとしか見えません。期間も全く同じだし。
ドコモが携帯でやっているのと同じです。ほら、カメラ付も、Jフォンがやって、auがそれに続き、ヒットが確実になってからようやく、でしたよね。「人がやっているのを見てからようやく腰を上げる」というやり方。それでも「獲れる」と思い込める愚昧さ。まさに殿様商売。
こんなやり方を続けて、この先やっていけると思っているんでしょうかねぇ?。
ドコモがそういうやり方で徐々にユーザ離れを起こし、今や単月シェアでauに大差をつけられているのを、なぜ我が教訓とするくらいのことが思いつけないのか。
トップシェアをとると、どこのキャリアも同じようなことしか出来なくなるものなんでしょうかね。
音声もジリ貧、データも惨敗。そんなDポの未来予想が、今のままでは現実になってしまいますよ。
DDIポケットファンとしての蛇足(ネタの面白さを損ねる最悪の蛇足=真面目に議論しちゃってます。見ない方が吉)。
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