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05/06/29
さて、アステルの動きは徹底的に追いかける主義とか前に言っていたのにすっかりスルーしちゃったのが、先月26、27日に相次いで行われた、アステル四国と中部の停波。これでアステルPHSは残るは鷹山(東京)と東北だけになってしまいました。もちろん、電波を出しているだけなら後ケイ・オプティのeo64とエネルギアのメガエッグも残っていますが、こちらはPHS網として機能しているというよりは、光網の末端アクセスアダプタとしてたまたまPHS方式の無線を使っているというだけ。実際、どちらも元々持っていたPHS網はすでに昨年時点で停波しています。そういうわけで残ったのは二社、そのうち、東北は東北電力社員専用に近いと聞きますし、鷹山は新規加入受け付けを停め、さらには将来的にはWiMAXへのリプレイスを行う、とまで明言していますから、こちらも事実上終了したと見て間違いありません。ということで、九州停波から1年半、最初のほころびからわずか1年半で、アステルはほぼ完全に消えてしまうことが確定した状態と言えます。というところで何かを書けといわれても正直困っちゃいます。ってのも、ぶっちゃけ、今からアステルのことを語っても回顧にしかならないからです。んで、実は今まさに何を書こうか悩んでいる状態なのですが、ところで、の話として、アステルがとまったことであいている制御キャリア、誰か使うって手を挙げたりとかしないんでしょうかね。少なくとも、北海道、中部東海、四国、九州沖縄は空いてるんですよね。この辺で、誰かがPHS使った無線ローカルネットワークなんてやったりしないかなぁ、なんて思いつつ、まぁ実際は、機器もバックボーンも安くなった無線LANでやった方が安上がりなんだろうな~なんて思ったりします。一方、空いたといえばもう一つ、電話番号の割り当ても大量に空いたんですよね。これ、ポケットが取得して使えたりしないんでしょうかね。いや、枯渇する心配が出るほど加入者が増えるなんてのはまだ空想上の話ではありますけど、一方で、ポケットっていま、下4桁を好きな番号を選べるキャンペーンやってるじゃないですか。これで選べる選択肢が増えるんじゃないかなぁと、いや、この選べるキャンペーンを継続してやっていくってなら、って言う話ですけど、まぁ、番号の選択肢は多い方がいいよね、って程度の話。という感じで、いまいち収集がつかなくなりそうですが、アステルが終わり、いずれドコモPHSも終わることを考えると、空いた制御キャリアと電話番号、なんか再利用するネタないかなぁ、というどーでもいい一言でした。


05/06/23
ひょえー。いや、ポケットが2GHz帯で4G(?)に参入、という報道。いや、当日早速記事の載っている某朝刊をゲットして記事を読んでみたのですが、従来とは全く異なる通信方式をPHSの次世代方式として採用し導入するために、他事業者との共有帯域である現行PHS帯域ではなく、自社専用の帯域がほしいから、2G帯の周波数を申し込んじゃうよ、というのが概要。しかしそこには当然壁がありまして、というのが、総務省はそもそも今回開放する帯域は3G方式向けですよ、と言っているわけです。で、1.7G帯はFDD方式の3G向け、2G帯はTDD方式の3G向け、と大きく切り分けてあったわけなんですよね。ただ、ポケット側の言い分としては、3Gかどうかよりも、事実上3G以上の能力を持っているかどうかが重要でしょ、というところになると思うんです。しかも、TDD方式の3Gって、まだほとんど実用化されていません。それよりは、TDD方式で全国くまなくカバーしたという実績のあるPHS方式を発展させて4G相当とした技術を使った方が良いでしょ、というところでしょう。実際、使う技術は、3Gの上位規格や4Gでももはや高速化技術のスタンダードになっているOFDM。これをうまく使えば周波数あたりの伝送帯域は一気に数倍にまで跳ね上がりますから、すでに4Gクラスの周波数利用効率を誇るPHSにこの技術を適用すれば、4Gをはるかに超えるものさえ生まれかねません。記事では数十Mbpsに達するようなものを、となっていますが、私が個人的にいくつか適当に仮定を置いて計算してみても、この次世代PHSなら5Mbpsまでは堅そうです(現行のPHSと全く同じTDMA/TDDフレームのまんまでも=現行PHSと互換性を保ったままでも)。しかもそれに加えてPHS特有のマイクロセル&小電力でトラフィックは非常に狭い地域でも効率的に分散できますから、ユーザが集中してもほぼ理論値どおりの速度が安定して得られる、という特長もそのままになる可能性が高いといえます。いや、どこにいても5Mbpsが安定して使える、というのは、結構なアドバンテージになると思うんですよね。スーパー3Gや4Gが、数十~百Mbpsという最高速度を提示していても、それは非常に限られた状況での数字。例えば、今、auのEV-DOが、最高速度2.4Mbpsといいつつ、実効速度は500~700kbps程度、これは、通話など他の通信の邪魔が一切入らないEV-DO専用周波数での、しかも定額制は端末上のEzWebだけに限定している、という、かなり限定的な利用での数字です。これだけ完全な条件が整えられたEV-DOでさえ、実効速度比率は30%以下。そしてこの理論値と現実の乖離は高度な方式になればなるほど大きくなる傾向がありますから、例えばスーパー3Gで50Mbpsと言っても、現実には数Mbps出れば良いほう、完全定額データ通信でも始めようものなら数百kbps以下なんていう状態になっていくでしょう。ここに、数Mbpsが安定して得られる次世代PHSが割り込む隙があるというもの。また、トラフィックが効果的に分散するので完全定額も導入しやすいはずです。というような形で、まぁ、新しい独自の帯域さえ割り当てられれば、確かに現行PHSのインフラを活かしたまま、そこにさらに高度な方式を乗っけて4G相当のサービスを始められる可能性はあるんですよね。基地局も、従来周波数向けの高度化PHS局と新周波数向け次世代PHS局が一筐体に収まったようなものを作っちゃえば、従来局をどんどん置き換えるだけで次世代PHSのサービスが広がるわけです(バックボーン線はIP化しなきゃならないでしょうけど)。なんと言っても、2G帯の参入要件であるTDD方式で、移動体通信として実績があるのは事実上PHSだけ。ということで、この「実績」を前に押し出して総務省の説得工作を進めていくのでしょうね。私としては、もちろんPHSが大きく飛躍するこのチャンス、何とかモノにしてほしいとは思いますが、まぁ相手がお役人ですから、運を天に任せて認められますよーに、とお祈りするのみといったところです。ということで本日はこれにて。


05/06/20
ライブドアが屋外公衆無線LANを始めますよ、というニュース。今まで何度もこういう話が出ては消え、を繰り返してきたわけですが、今回は、まさに来月から試験サービスを始めちゃいますよ、という電撃的な発表。具体的には、電力柱に無線LAN基地局を設置して、山手線内側のほぼ全域で使えるサービスを目指すという話。確かにハンドオーバが出来ないなど、移動体としてはほぼ使えないですが、それでも面的にべったりと使えるエリアが広がるというだけで随分使い勝手はよくなるでしょう。今まで、限られたスポットでしか使えないというイメージがぬぐえなかった無線LANの普及に弾みがつくのでは、なんて思うのですが、その一方、二点ほど気になるところがあったりします。まず一点目。既存無線LAN事業者や、都心部で大規模な無線LANシステムを導入している企業などとのネゴシエーションはきちんとやってるのかな?ってとこ。なにせ、無線LANで使う2.4G帯は共有の帯域です。しかも、PHSとは違い、使用チャネルも基地局で固定して使います。なので、PHSのように、同じエリア、同じ周波数帯に複数の事業者が乗り入れても自動的に干渉排除してくれる、なんていうことは出来ません。きちんとチャネル設計をしないと基地局同士で干渉してしまうんです。そして、2.4G帯が共有の帯域であるので、当然ながら他事業者と協調してチャネルプランを共同策定していかなければなりません。これが、無線LANで広域サービスを始める際の「ガン」の一つであることは間違いないのですが、ライブドアはその辺きちんとやってるのでしょうか。まさか、とりあえず自社内だけで相互干渉しないようにチャネル配置をし、他事業者と干渉しちゃったらそれから考える、なんてこと考えて無いですよね。都心では、屋内を中心にすでに無線LANのチャネルはびっしりと埋まり、枯渇しかかっているところさえあるのですが、その辺の調整をきちんとできなければ、都心の面カバーと言っても名ばかりになる可能性があります。いくらモバイル向けだとはいえ、「屋外でしか使えない」なんてのはお話になりませんしね。都心で屋外でモバイル通信をするシチュエーションなんてタクシーで移動中とかぐらい、移動中に使えない無線LANのカバー範囲外ですから。ということで、まともに使える無線LANサービスとして屋内浸透を考えているなら、他事業者との干渉についてのネゴは必要不可欠であり、これには相当な時間と労力が必要だと思うわけで、今回のように電撃的に発表して、さて本当に可能なのか、が少々疑われるところです。というのが、まず一点。そしてもう一点は、ポケットさん向け。いやね、先に書いちゃいますが、粗悪な無線LANアクセスポイント、PHSと干渉しますよ。これ、私自身経験していることです。非常に電界強度の弱い場所(ビルの奥など)でPHSを使うというシチュエーションがあったわけで、またそこにたまたま無線LANも設置してあったんです。某社製のやすーい無線LANアクセスポイント。で、そのアクセスポイントが設置される前は電界が弱いとはいえそこそこ通話が出来ていたんですが、ある日、なんだか通話がすごく不安定になったんですよ。ノイズがバリバリ乗るわ、圏外警告音が鳴りまくるわで。で、電波が弱ったのかな、と思ってエリアご意見箱に投書したりなんかしたわけですが、一緒にいた人(PHSに関してはとんと素人)が「これが干渉してるんじゃない?切ってみようか」と無線LANアクセスポイントを指差すわけです。私は、いくらなんでも1.9Gにまで干渉するようなモノがTELECだかなんだかの認定を通るとは思えなかったので半信半疑だったのですが、通話中にアクセスポイントの電源を落としてみると、突然ノイズも圏外警告音も消えたんですよ。つまり、粗悪なアクセスポイントだと、あからさまな1.9Gへのスプリアス発射とはいえないものの、全体的にノイズレベルを上げちゃうように働くようなんです。で、小電力なPHSだとそれが簡単に影響を受けちゃうというわけで。ということで、面的にがばっと無線LANが展開されると、PHSエリアに対して少なからず影響があると私は思ってるんですが、ポケットの中の人は認識しているんでしょうか。意外と盲点だと思うんですけどね。ということで、まぁ私が都心でPHSを使う上で不便になっちゃうのがいやだからってのがこういうことを書いている動機なわけですが、PHSに干渉しちゃうようなダメなアクセスポイントを使わないように早めにライブドアに釘刺ししといたほうがいいんじゃねーの、というのが本日の二点目でした。それでわ~。

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