黒いページ企画9
不公平なPHS周波数割り当てに抗議する
今後PHSチャネルが逼迫する地域(都内に限る)でのチャネル数の割り当てが行われると報道されました。それはそうです、現状2社、さらに残りの1社も完全定額サービスを始めようとしているんですから、繋ぎっぱなし的利用によりPHSチャネルはあっという間に枯渇し、PHS通信自体に甚大な被害が出ることが目に見えていますから。
その肝心の分割ルールですが、方式毎に半分ずつ、すなわち、DDIポケットに半分、残り半分をドコモと鷹山が、となっています。
これは、いくらなんでも不公平すぎませんか??
なぜって、DDIポケットは、自ら開発費を注ぎ込んで他の通信に影響を与えにくく、かつ、占有チャネル数も大幅に抑えられるパケット方式を開発したんです。元の目的こそコスト削減のためとはいえ、結果的にPHSという通信方式の従来のスタイルになるべく影響を与えぬよう、配慮された形の方式をわざわざ作ったんです。
それに対して、ドコモは何をしましたか?。単に事務処理でコストを削減し、定額接続を実現しました。従来の通信方法のままで。つまり、ひたすら通信チャネルを食いつぶしつづけるだけの方法です。
PHSの通信チャネルは、PHS事業者共通の財産です。それを、全く手抜きの定額化により、食いつぶしてしまうという、恐ろしい愚行を犯しています。
DDIポケットのパケット方式は、付加的にチャネルを消費すること無く、ユーザ数を増やせます。究極的にはわずか1チャネルで無限数のユーザを収容できます。しかし、ドコモ・鷹山の方法は、ユーザ数増加即チャネル大量消費となってしまうんです。ドコモはドーマントがどうとか言っていますが、あんなものが意味を成さないことはすでに証明されつつあります。ネット上の常識はすでに、「ドーマント落ち防止ツールを使うのが当たり前」になってきています。つまり、ユーザ数に比例してチャネルは消費されつづけているのです。
そして、ドコモには設備投資に投入できる莫大な資本があります。チャネル数が足りないとなれば、簡単に基地局を増設できます。携帯基地局やNTT電話柱といった比較的自由に出来る施設もあるため、不動産にも事欠きません。
このようにして、ドコモが数の力で他事業者に悪影響を与える可能性ももちろん、ドコモが、自身のPHS音声利用者にも非常に大きな危険を与えていることは忘れてはいけません。
ドコモの使っている方法では、音声と同じチャネルを同じように使います。例え、ドコモへの割り当てを少なくすることでドコモによるチャネルの全占拠を阻止したとしても、ドコモの音声ユーザが利用できる資源は一瞬にして枯渇してしまいます。音声ユーザは、着信できない、発信できない、メールも出来ない・・・何の役にも立たないブラウザフォンを片手に路頭に迷うしかないんです。このような未来が確実に見えています。
@FreeDの発表の時点で明らかになってしまったこのドコモの悪辣なやり方。これを、誰一人批判しないのが不思議でなりません。一方、DDIポケットがAirH”を発表したとき、それが従来の用途には全く影響を与えぬよう非常に注意深く考慮されていたことはあちこちで取り上げられました。また、それを持って、AirH”開始から2年が経ち、ユーザ数も70万を越えた現在でも、DDIポケットの従来のサービスは全く影響を受けるどころか、AirH”の普及のために増強されたエリアのおかげで前にも増して快適になっています。しかし、今後ドコモのPHS音声通信は没落の一途をたどるほかありません。
音声とデータの共存共栄を図ったDDIポケット。音声を生け贄にデータ市場を削り取ろうとするドコモ。
これが、例の発表で触れたような折衷案程度ではあまりに不公平と気づきませんか?。私が言っているのは、DDIポケット対ドコモ、ではありません。
音声ユーザ対データユーザ、のことなんです。
ドコモの粗悪定額サービスのために、PHS音声が犠牲になろうとしているということなんです。
だから、通信チャネル割り当ては次のようにしなければなりません。
DDIポケット:ドコモ音声他:ドコモ定額データ:鷹山音声他:鷹山定額データ=
5:1.5:1:1.5:1
音声と定額データがほとんどお互いに影響を与えないように非常に注意深く考慮されているDDIポケット、その功績とユーザ数も鑑みれば、これに半数のチャネルを割り当てることは当然といえば当然です。定額データの実効帯域も考えればもっと多くても良いくらいですが、この辺が妥協点でしょう。
そして、音声を含む従来サービスと定額データが完全にお互いを食い合う、いやむしろ、定額データによる従来サービスの大虐殺が起こるであろうドコモと鷹山は、その二つをすみわけさせるより他ないでしょう。定額データに充てる帯域を制限し、従来サービスに影響を与えないようにしなければなりません。従来サービスには音声もメールも従量データ通信も入っている訳ですから、如何様に考えても、純粋なデータだけの定額データよりも多くのチャネルを割り当てなければなりません。ですから、その比率は、1.5:1。PHSの安定した発着信を保証するためにはこの程度を取っておく必要があります。つまり、ドコモおよびアステルの定額接続に供するチャネルは、全体の1割、6〜7チャネル672kbps分です。ある一点における同時利用帯域としては十分すぎるといえます。
この割り当てを少なすぎると見る向きもあるでしょう。が、忘れてはいけません。ドコモは、何の配慮もなしに、非常に多くのユーザによる同時接続の可能性のある完全定額サービスを持って、踏み荒しに入ってきたんです。非常な努力と配慮で、他に影響を与えない方式を開発したDDIポケットに対して、それなりの責を負わねばなら無いはずです。上に挙げた程度の枷は最低限必要とならなければなりません。
そして更に重要なことは、この施策を東京のみの話ではなく、日本全国に対して即刻適用できるようにしなければならないということです。さもなくば、ドコモは規制のかかる前に多量のチャネルを占拠するよう基地局を増設し、それを既成事実化することが出来てしまいます。関西、ケイ・オプティコムは自主的に定額加入者制限をかけ、この問題に対して誠意ある対応を見せていますが、ドコモはそこに付け込んで関西でも強引なチャネル占拠を行う可能性さえあります。定額ユーザが多く見込まれる、関東一円、東海、関西、この3地域だけでも、直ちにこの施策を適用せねばなりません。
これらが出来なければ、結局はドコモの無配慮と横暴を許したことになってしまうのですから・・・。
戻る