コーリニアアンテナ実験 featuring AH-K3001V

今一番ホットなPHSの話題と言えば、日本初のOperaブラウザ搭載&携帯サイト+一般サイト閲覧・PC接続データ通信完全定額の新型AirH”Phone、AH-K3001Vです。と言うことで、当サイトも流行に遅れじと、早速AH-K3001Vを使った実験をしよう!・・・と思ったのですが、なんだか、世の中にはなんでもエキスパートな人々はいるもので、やれる実験はほとんどやり尽くされてしまいました。では後私が出来る実験と言えば・・・もうアレしかありません。

と言うことで、久々の「コーリニアアンテナ実験」スタートです。

1.実験の趣旨

今回の実験は、最新PHS、AH-K3001Vについて、コーリニアアンテナが果たして効果があるのか、また、効果があるとしたらどのように使えばよいのか、その効果は如何ほどか、を探ろうと言うものです。今まで、カード型端末では散々このような実験はやってきましたが、音声型端末でまともにやるのは実は初めて(トランシーバ実験では軽く触れましたが)だったりします。ただ、今回の端末、やっぱりPC向けページを自在に閲覧できるOperaブラウザ搭載と言うことで、今まで普通に音声端末を使っていた人だけでなく、カード型でAirH”を使っていた人が、せっかくつなぎ放題だから簡易閲覧環境として、と言う意味でカードから乗り換えると言う動きが少なからずあるのではないかと私は睨んでいたりします。つまり、純粋にカード型の代替として、と言うことになり、コーリニアアンテナ+ノートPCで自宅で固定して使う、と言うシチュエーションも十分あり得ると思うわけです。と言うことで、今回の実験をしてみることにしました。
・・・「単に実験ネタが最近無いからだろ?」と言うツッコミは無言で却下します。

2.実験方法

まずは下の図をご覧下さい。

AH-K3001Vの模式図

これを、AH-K3001Vだと思ってください。そう見えなくてもそうだと自分に言い聞かせてください。これがAH-K3001Vに見えるようになったら次に読み進んでもらっても結構です。見えないようでしたら、見えるまでいろいろ試してみることをお勧めします。

さて、この図は(もちろん)AH-K3001Vを折り畳んで横から見たところですが、左上にはみ出している突起が、ホイップアンテナです。AH-K3001Vにコーリニアアンテナを接続する場合、ここが最も重要なポイントとなります。

と言うことで、以下の三つの接続方法を試してみることにします。

接続1:
接続1
ホイップアンテナを縮めたまま、コーリニアアンテナのインターフェースをかぶせるように接続します。

接続2:
接続2
ホイップアンテナを伸ばし、その中間地点にコーリニアアンテナのインターフェースを突き通すように接続します。

接続3:
接続3
ホイップアンテナは縮めたままで、インターフェースを端末に対して横向きに接続します。

以上三つの接続方法と、アンテナを一切接続しないもの、これらを全く同じ場所に置き同じように測定して評価する物とします。では早速結果の方を見てみましょう。

3.実験結果と考察

と言うことで、それぞれの条件での結果をグラフで見てみましょう。

結果グラフ1

結果を棒グラフにした物です。濃い青がアンテナ無し、赤・緑・黄がそれぞれ上記の接続方法1、2、3で接続した物です。横軸のA、B、C、・・・は、基地局です。

このグラフを見ても分かるとおり、どの接続形態においてもアンテナ無しに比べて、概ね6〜8dBアップ、最大では13dBもアップしています。また、アンテナ無しでは掴めなかった基地局(L、M、N)を新たに掴んだ場合も見られました。

次にそれぞれの接続方法についてですが、グラフをぱっと見た感じではいまいち差が見られません。何となく傾向のような物が見えているような見えていないような・・・と言うことで、次のようなグラフに起こし直して見ます。

結果グラフ2

接続条件毎に、アンテナを接続しなかったときよりどれだけ感度アップしたか、と言うものを、横軸にアンテナを接続しなかったときの電界強度をとって描いてみました。つまりどういうことかというと、グラフの右にあるほど近い基地局、左にあるほど遠い基地局に対して、どれだけの効果があったか、と言うグラフと言うことになります。

で、わざわざこんなグラフを持ち出してきて置いてなんですが、やっぱりほとんど差が見られません。ムリムリに言えば、接続2が他の物よりやや平均的に良い結果を出しているように見えます。と言っても、最も近い位置にある基地局グループの中の1基地局については大きく感度ダウン、つまり、インターフェースによる遮へい効果で返って電波の通りが悪くなっている、と言うものも見られたりします。

ただここで注意。「アンテナを接続しなかった条件」というのは、ホイップアンテナを伸ばしていません。つまり、ホイップアンテナを伸ばしている接続2は、何もしなければ他の物より感度が良かったはずなのに、結局同じ程度の効果しか無く、一部ではインターフェースによる遮へい効果が強く出てしまうと言う結果になっていることを考えると、結果としては接続1、3、そして、接続のしやすさと言う面で見れば、結局接続1、つまり、ホイップアンテナを縮めたままコーリニアアンテナのインターフェースをかぶせたものが一番良いのでは、と言うのが私なりの結論となります。ホイップアンテナを伸ばした状態でコーリニアアンテナを繋いだとき、ちょっと引っ張られて力が掛かるとホイップアンテナが折れちゃうかも知れませんしね。

4.結論

と言うことで、AH-K3001Vに、コーリニアアンテナを三つの条件で接続して見ました。結果として、

・コーリニアアンテナはAH-K3001Vに置いても大きな効果がある、その効果は平均6〜8dB、最大で10dB以上に及ぶ

・コーリニアアンテナのインターフェースを接続する方法は、ホイップアンテナを縮めた状態で、アンテナ頂部にインターフェースをかぶせるように接続すると良い

と言うことになりました。K3001Vは128kに対応していないため具体的な速度試験で差を見てみるような実験は今回は出来ませんでしたが、電波が不安定な場所で使用する限りでは、ある程度の効果が見込めるのではないかと考えられます。



Special Thanks:Skynetさん

実験協力:もちろんSkynetさん

コーリニアアンテナの直販フォームを設置させていただいています。
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