ウィルコム定額プランと他社の割引プランを比べてみる

さて、なんだかんだ言って、ウィルコムの料金的優位は揺らいできている、と言うのはもはや定説のようになっています。もちろん、ウィルコム定額プランの登場でウィルコム同士については大きく状況が変化しましたが、「よくかける相手が携帯電話や固定電話ばかりだと結局大して変わらないし、携帯各社もパケット定額があるからウィルコムが特に安いってことはもうないよね」と言う意見にうなずいてしまうような方は、ウィルコムファンの中でさえも結構多いのではないでしょうか。

と言うことで、今回はあえて、ウィルコムと他社携帯電話の「料金」を比較してみます。いうなれば原点回帰です(かっこよく言いすぎ)。

  1. ドコモの新いちねん割引

    ドコモの新いちねん割引は、「最大半額」を売り文句にCMしまくっています。本当にそんなに安いんでしょうか?。「半額」=「50%引き」=「安い」と言う単純な図式で考えていないでしょうか。例えばの話ですが、「いちねん割引なら最大半額です!。でも元の料金は100万円です」と言われて飛びつく人はいませんよね。そう、いくら半額と言っても、元の料金が高ければ意味がないってことです。さらに言えば、「最大半額で元の料金も1000円です。でも通話料が1分1万円です」ってのも、安いことにはなりません。ドコモの新いちねん割引のCM、この「元の料金」と「通話料」のことを全く触れていません。つまり、やつらの弱点はそこだということです(やつら?弱点?)。
    と言うことで、何はともあれ表にまとめてみますよ。

    その1:とにかく基本料を安くしたいとき
    料金プラン 価格(最大割引済み) 通話料(30秒) パケット料金 パケット定額料金 メール料金
    ウィルコム定額プラン 2096 同キャリア内:0
    固定電話宛:10
    携帯電話宛:12.5
    0.02 1xパケット:2000
    4xパケット:3619
    0
    タイプSS 1800 20 FOMA:0.2
    mova:0.3
    +200
    × FOMA:0.2/128byte
    mova:0.3/128byte
    +200

    最も安くしたいと思ったとき、ドコモではタイプSSを選ぶことになります。これが、ドコモで加入制限のない最も安いプラン。すると、半額にしても1800円。10年目でしかもファミリー割引をつけてこれです。ウィルコム定額プランだと、ファミリーパックで1年目から2096円。「ドコモなら半額!」と大層にCMしている割にはその差はたったの300円です。とはいえ、これだけ見ればドコモのほうが安くなることは間違いはなさそうです。
    しくわし、よく見てください。ドコモでパケットやメールを使うためには、200円のiモード基本料が必要なんです。ウィルコムにはこれが必要ありません。つまり、これでその差はわずか96円に縮まります。しかも、通話料は、ウィルコムとは倍近く違います。さらに、ウィルコムではウィルコム同士の通話は無料。パケット料金を見ても、その差はなんと10倍、最大で15倍の差があります。その上ドコモではパケット定額が選べません。思う存分パケット通信をすることが出来ないってことです。メールに至っては、ウィルコムなら基本料も利用料も完全に無料。一方のドコモは、基本料は200円取られるわ、通信料はとられるわで、常にメールの使いすぎに気を使わなくてはなりません。例えば、一日に、携帯宛電話を3分、一日100文字のメールを10通、10kBのWEBページを5ページ、と言うゆるーい使い方をしたとしても、ウィルコムなら合計4697円、一方ドコモなら8185円(無料通信分差し引き後)にもなってしまいます。これなら、もっと上のプランに変えたくなりますよね。つまり、こんなゆるい使い方にさえ耐えられないプランで、ようやくウィルコム定額プランより安くなるかどうかと言うお話。
    ドコモの待ち受け専用クラスのプランと、ウィルコムの電話かけ放題メール送り放題のプランがほぼ同等ということです。

    その2:ある程度普通の使い方に耐えうるプランを選ぶ場合
    料金プラン 価格(最大割引済み) 通話料(30秒) パケット料金 パケット定額料金 メール料金
    ウィルコム定額プラン 2096 同キャリア内:0
    固定電話宛:10
    携帯電話宛:12.5
    0.02 1xパケット:2000
    4xパケット:3619
    0
    タイプM 3300 14 FOMA:0.2
    mova:0.3
    +200
    3900 FOMA:0.2/128byte
    mova:0.3/128byte
    +200

    だからってーことで、ある程度普通の使い方に耐えうるプランを選ぶとどうなるか、とまとめたのが上図。ある程度普通の使い方に耐えうる、と言う基準についてですが、単純に「パケット定額が選べる」ってことを基準にしてます。
    そして、これを見てもうお分かりの通り。基本料はドコモのほうが1200円も高いですし、通話料も1割以上高い。無料通話が4000円あるとはいえ、先ほどのゆるーい使い方でも、合計5605円。しかも、ヘビーな使い方をすればするほど、ウィルコム定額プランとドコモのプランの差は広がっていきます。パケット定額にお出ましいただくくらいインターネットを使うようになると、通話料抜きでウィルコムは4096円、ドコモは7400円。その上、ウィルコムならウィルコム同士は話し放題。
    どっちが安い?・・・なんて聞くのはやめときます(笑)。

  2. auの年割+家族割

    auは最近調子がいいですね。そもそも料金的魅力より、サービスそのものが魅力のau携帯電話。その上、2006年2月から年割+家族割で最大半額なんて言い出しちゃいました。そう、ドコモと同じです。でも、なんだかやっぱりドコモの後追いっぽいんですよね。まぁ、詳細がどうなるかはわかりませんが、ドコモ方式の、割引幅積み上げ方式になると仮定して話をしちゃいますか。
    と言うことで、何はともあれ表にまとめてみますよ。

    その1:とにかく基本料を安くしたいとき
    料金プラン 価格(最大割引済み) 通話料(30秒) パケット料金 パケット定額料金 メール料金
    ウィルコム定額プラン 2096 同キャリア内:0
    固定電話宛:10
    携帯電話宛:12.5
    0.02 1xパケット:2000
    4xパケット:3619
    0
    プランSS 1800 20 0.2
    +300
    4200 0.2/128byte
    +300

    わー、ドコモとそっくり〜。ドコモと違うのは、パケットの基本料がちょっと高いけどパケット定額が適用されるってところですね。まぁ、パケットの基本料金を足してしまうとウィルコムとほとんど同じお値段になってしまうことを考えると、やっぱり「半額=安い!」と言う図式は微妙といえますね。加えて、先ほどのゆるーい使い方の仮定で計算してみると、7089円。ウィルコムは4697円。基本料が1800円と言っても、普通に使っちゃうとやっぱり相応の値段になっちゃうってことです。つまり、これもまた待ち受け専用ですな。また、パケット定額についても、ウィルコムが合計4096円なのに対してauは6300円。これに通話料がもりもり乗っかってくることを考えると全然安くない。と考えると、このプランも実質待ち受け専用。
    auの待ち受け専用クラスのプランと、ウィルコムの電話かけ放題メール送り放題のプランがほぼ同等ということです。

    その2:ある程度普通の使い方に耐えうるプランを選ぶ場合
    料金プラン 価格(最大割引済み) 通話料(30秒) パケット料金 パケット定額料金 メール料金
    ウィルコム定額プラン 2096 同キャリア内:0
    固定電話宛:10
    携帯電話宛:12.5
    0.02 1xパケット:2000
    4xパケット:3619
    0
    プランM 3300 14 0.2
    +300
    4200 0.2/128byte
    +300

    ってことで同じようにある程度使えるプランにするわけですが、これはもう基準はドコモと同じにそろえるってことだけにしちゃいます。っていうか、そのものずばり全く同じプランがありました(爆)。
    そして、議論はドコモのときと全く同じ。基本料は1200円も高いし、通話料も1割以上高い。無料通話が4050円とドコモよりびみょーに多いですが、まぁほとんどにたようなもん。パケット定額まで考えちゃうと通話料抜きでウィルコムは4096円、auは7800円。その上、ウィルコムならウィルコム同士は話し放題。
    どっちが安い?・・・なんて聞くのはやめときます(笑)。

  3. Vodafoneの家族割引+ハッピーボーナス

    一方のVodafoneは、とにかく調子が悪いですね(苦笑)。Love定額でそこそこ復調気味ではありますが、そもそも「安さ」でしか勝負してこなかったVodafoneにとって、ドコモやauが最大半額を売りにセールスを始めちゃうと、元祖半額のVodafoneとしては厳しいところでしょう。
    と言うことで、何はともあれ表にまとめてみますよ。

    その1:とにかく基本料を安くしたいとき
    料金プラン 価格(最大割引済み) 通話料(30秒) パケット料金 パケット定額料金 メール料金
    ウィルコム定額プラン 2096 同キャリア内:0
    固定電話宛:10
    携帯電話宛:12.5
    0.02 1xパケット:2000
    4xパケット:3619
    0
    ライトコールパック 1487 8時〜19時:20
    19時〜翌8時:30
    3G:0.2
    2G:0.3
    +300
    × 3/1通〜

    +300

    ちょっと毛色が違うVodafoneのプラン。さすがに、家族割引で半額、と、二年縛りで15%OFFがダブルで効いてくると安くなりますね。基本料だけで見れば、ウィルコムの2096円に対して、1487円と、約600円も安くなっています。ただし、メールを使えるようにスタンバイするだけで+300円ですので、その差は300円まで縮まります。また、特によく使うであろう夜間の通話料が割高。また、メールも高額です。と言うか、機種ごとに料金がぐっちゃぐちゃで、一昔前のウィルコム(DDIポケット)より訳が分かりません。気を取り直して、先ほどのゆるーい使い方による料金試算をすると、11102円。3キャリア中最も高額になっちゃいます。これでもライトコールパックの無料通話増加も入れてあるんですけどねぇ。ってことで、確かに電源入れて置いておくだけなら問題ないけれど使ったとたんに高料金、それがVodafoneの最安パターン。
    Vodafoneの待ち受け専用プランと、ウィルコムの電話かけ放題メール送り放題のプランがわずか300円差ということです。

    その2:ある程度普通の使い方に耐えうるプランを選ぶ場合
    料金プラン 価格(最大割引済み) 通話料(30秒) パケット料金 パケット定額料金 メール料金
    ウィルコム定額プラン 2096 同キャリア内:0
    固定電話宛:10
    携帯電話宛:12.5
    0.02 1xパケット:2000
    4xパケット:3619
    0
    バリューパックシルバー 2632 1時〜7時:10
    7時〜翌1時:15
    0.2
    +300
    3900 0.2/128byte
    +300

    同じようにある程度使えるプランにするわけですが、ドコモと同じく、パケット定額が使えるところで、と言う基準でバリューパックシルバーにしました。
    ドコモやauよりは大分安いですが、それでもすでにウィルコムより600円近く高い。真夜中の1時〜7時なんて絶対電話使いませんから、実質は通話料も15円/30秒でドコモ・auと比べてさえ高額。無料通話も1500円しかないですから、ゆるい使い方の計算でも、8547円。パケット定額だと通話料抜きでウィルコムは4096円、Vodafoneは6832円。シルバーじゃ足りないかと思ってそのいっこ上、ゴールドを見ると、基本料が最大割引状態で4000円オーバーなので論外。その上、ウィルコムならウィルコム同士は話し放題。
    どっちが安い?・・・なんて聞くのはやめときます(笑)。


と言う感じで、まぁ、なんですな、他社も安くなった安くなったとは言いますが、確かに安いプランはある、だけど、ウィルコム定額プランより安いようなプランは実質待ち受け専用で使い道がないし、ウィルコム定額プランと同程度の通話料金のものを選んでもすでに基本料で大きく差がついてしまう、と言う状況。でもって、ウィルコム定額プランは2096円の基本料だけでウィルコム同士の通話と他社宛を含めたすべてのメールが無料。実は、料金と言う面で見ればまだまだ圧倒的な差がある、と言えるのではないでしょうか。

さらに言うと、ウィルコムで待ち受け専用なら、安心だフォンと言う月額980円のプランがあったりします。もちろん待ち受け専用プランではなく、発信先が限定されているだけですが、その通話料も5円(30秒換算)と言う驚異的な安さ。まぁ、専用端末限定と言う加入制限があるので今回は直接は比べませんけど・・・。

と言うことで、まだまだ料金的優位は相当なものがありますので、安心して布教してくださいね、ウィルコムファンの皆様〜♪(え、結論がこれ?)

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