ケータイ初音声定額・ウィルコム定額プラン特集



2005年5月1日、日本の移動体電話(ケータイ)史上に初の音声完全定額サービスが登場しました。それが、ウィルコム定額プランです。これはいったいどのようなサービスなのかについて、このページでは特集をしたいと思います。

  1. ウィルコム定額プランの概要
  2. ウィルコム定額プランの詳細
  3. 携帯からの乗り換え指南
  4. ダブルホルダー
  5. オススメの端末は?
  6. 音声定額の将来
  • コラム:エリアの差、実際のところ
  • コラム:ウィルコムは音が良い?
  • コラム:ソフトバンクも定額サービスをはじめたけど?
  • コラム:エリアの不満を解消するチョイサービス
    解説:なぜウィルコムに音声定額ができたのか?

    1. ウィルコム定額プランの概要

      まずはウィルコム定額プランについて、大雑把な説明をしたいと思います。ウィルコム定額プランは月額基本料金2900円の基本料プランで、このプランで無料となるのは、大きく二つです。


      • '070'から始まる番号への通話
      • すべてのメールの送受信

      まず何より特筆すべきは、070番号への通話が完全に無料になるという点です。このウィルコム定額プラン、「定額プラン」という名前ではありますが、実際は通話定額というよりは通話無料という方がイメージが近いかと思います。なぜなら、基本料金と別途に定額料金が不要だからです(月額基本料に含まれています)。また、メールについては、ウィルコムにはいくつかの種類のメールがありますが、そのどれもが、あて先にかかわらず、送信・受信にかかわらず、完全に無料になります。

      そもそもが「定額」ですので、説明も簡単。以上がウィルコム定額プランの骨子といえます。


    2. ウィルコム定額プランの詳細

      ウィルコム定額プランのポイントは上に書いたとおり、070への通話が無料になる点、メールが無料になる点ですが、それ以外にも、ウィルコム電話以外への通信について「距離別・時間別料金の廃止」という従来からの変更があります。従来は、距離が遠いほど料金が高く、また、利用時間も昼間は高めで深夜は安い、というような料金設定でしたが、これらがすべて同一料金となっています。具体的には、固定電話・IP電話へが10.5円/30秒、携帯電話へが13.125円/30秒という二種類だけです。ここまでをまとめると、次のようになります。

      通信相手 通話料金(30秒) メール料金
      070-CDEF-GHJK 無料 無料
      0AB-CDE-FGHJ
      050-CDEF-GHJK
      abc@cdef.ghi.jp
      10.5円 無料
      090-CDEF-GHJK
      080-CDEF-GHJK
      13.125円 無料

      ウィルコム定額プラン:電話料金
      ウィルコム定額プラン:電話料金



      ウィルコム定額プラン:メール料金
      ウィルコム定額プラン:メール料金



      ただし、ウィルコム定額プランには一点だけ注意点があります。ウィルコム定額プランであっても、一回の通話が2時間45分をこえると料金が発生するということです。ウィルコムの説明としては「想定外の使用を防ぐため」ということになっていますが、この「想定外の使用」とは間違いなく「盗聴」目的での使用でしょう。ひとたびターゲットの部屋にPHSを仕掛け、電源も切れない工夫をしてしまえば日本中どこにいても無料でターゲットの部屋の音を聞くことができます。このような目的で使用され犯罪に使われる可能性も考慮し、一定時間以上ではわざと課金するようにしてあるものと思われます。最近の機種では2時間以上連続で通話をしているとアラームが鳴るような機種もありますので、こういった機能をうまく使って長電話し過ぎないように気をつけましょう。

      ついでにウィルコム定額プランでのデータ通信利用についてですが、このプランでもパケット・PIAFSともに利用可能です。PIAFSについては、こちらも対固定電話の音声と同じく距離別料金が廃止され、一律30秒10.5円になっています。パケットは通信対象にかかわらず1パケット0.021円。他社の割引なしで0.21〜0.315円、ウィルコムの標準コースでも0.105円ですから、パケット通信についてだけを見てもかなりお得な料金になっています。

      データ通信についてはさらに、「リアルインターネットプラス」と「データ定額」があります。リアルインターネットプラスは、月額2100円だけでパケット通信がすべて無料になる割引サービスで、公式サイト閲覧もPCに接続してもすべて無料(ただしPC接続の場合はプロバイダ料金(PRINなど)は別途必要)。通信速度は、最大2x(最大128kbps:2007年10月現在)に限られていますが、データ通信にも利用したい場合なら合計5000円でPCにつないでも無料という便利なプランです。一方、「データ定額」は、他社携帯のパケット定額と同様、パケット単価の大幅割引と、一定パケット数までは一定料金でその後は一時従量課金、その後再びある一定以上は完全定額になるというプラン。リアルインターネットプラスとの最大の違いは、最大速度が4x(最大256kbps:2007年10月現在)となったこと。その料金は、基本料1050円、最大値は3800円(ただしPCに接続して使った場合は最大6300円)というように他社とほぼ同じですが、パケット単価は他社0.0525〜0.084円に対してわずか0.0105円と実に1/5〜1/8という安さ、実際に使えるパケット数がかなり違ってきています。その辺をちょっとまとめてみます。

      キャリア/プラン 基本料 基本料に含まれる
      パケット数(万)
      超過時の料金/パケット ケータイ利用時の
      最大料金
      フルブラウザ利用時の
      最大料金
      PC利用時の
      最大料金
      ウィルコム/リアルインターネットプラス 2100 - - 2100 2100 2100
      ウィルコム/データ定額 1050 10 0.0105 3800 3800 6300
      ドコモ/パケホーダイ 4095 - - 4095 対象外 対象外
      ドコモ/パケホーダイフル 5985 - - 5985 5985 対象外
      au/ダブル定額 2100 4 0.0525 4410 5985 対象外
      au/ダブル定額ライト 1050 1.25 0.084 4410 5985 対象外
      ソフトバンク/デュアル定額 1050 2 0.0525 4095 対象外 対象外
      ソフトバンク/パケットし放題 1050 1.225 0.084 4410 5985 対象外

      このように、PC接続まで対応しているのはウィルコムだけで、また、基本料だけで使えるパケット数も10万パケットと他社と比べると群を抜いています。

      最後に、ウィルコム定額プランだけの割引システムについて説明します。ウィルコム定額プランでは、他のプランのような長期割引・年間契約割引、複数回線割引が適用されません。しかし、条件を満たせば一律24%割引(割引後価格=2200円)となるいくつかのプランがあります。まずは「ファミリーパック」。これは、同じ請求先で複数のウィルコム定額プランを利用していると、自動的に二回線目以降が2200円になるというもの。申し込みは不要です(請求先をまとめる手続きだけは必要)。名前こそ「ファミリーパック」ではありますが、実は家族同士でなくても利用できます。というのも、この割引の適用条件が「請求書をまとめる」ということだけだからです(名義は赤の他人でもOK)。他社の家族割引のように家族の証明書を提出する必要もありません。そしてさらに3回線をまとめると、全ての回線が2200円になります。つまり、2回線合計で5100円、3回線合計で6600円だけで契約可能と言うことです。また、ウィルコム定額プラン同士でなくともウィルコムのサービスを利用していると割引になる「マルチパック」があります。ウィルコム定額プランとAIR-EDGE各プラン(つなぎ放題コース、ネット25コース、パケコミネットコース)や、ウィルコムADSLをを一緒に利用の場合、ウィルコム定額プラン回線の基本料が2200円になるというもの。さらに、AIR-EDGE回線の基本料も大幅割引となるため、AIR-EDGEとのあわせての利用がかなりお得になります。たとえば、AIR-EDGEカードをパケコミネットで利用するなら、+2000円だけで追加可能となります。そして最後に「ハートフルサポート」。これは、60歳以上か、体の不自由な方(障害者手帳なとを持つ)などへの優遇ですが、さらには医療機関・福祉施設に勤務しているだけでも対象となります(個人契約でもです)。これも同様に自動的に基本料が2200円となります。



    3. コラム:ウィルコムは音が良い?

      ウィルコムは音が良いと言われています。それは一体なぜでしょうか?

      それは、ウィルコムが「ADPCM」と言う音声圧縮方式を使っているからです。このADPCMと言う方式は、音の波形をそのままデジタル化したもの。身近な例で言えば、CD等が同じ方法を使っています。これに対して、ウィルコム以外のすべての携帯電話はCELP系の圧縮方式を使います。これは、たとえて言うなら音楽を伝えるのにCDではなく楽譜を使うようなもの。音を分解してあらかじめ用意された「音辞書」の中からよく似た音を持ってきて組み合わせて表現します。ですから、完全に元の音を再現することは出来ず、どうしてもひずみが入ってきます。この部分が、ウィルコムとそれ以外の携帯の音質の差となって現れてきます。詳しくはこちら

      実際は、ウィルコムでも電波状態や端末のスピーカーの性能などによって多少ノイズが乗ってくるし、何より背景の雑音も忠実に再現できてしまうため、使う状況や使う人の感性によっては余り音が良くないと感じる場合もあるようです。



    4. 携帯からの乗り換え指南

      さて、ここまで読んで、「おぉっ、そりゃすごい、早速携帯電話から乗り換えちゃおう」と思った方もいらっしゃるかもしれません。でも、ちょっとだけ待ってください。確かにウィルコムにはウィルコムの優れた部分もありますが、一般的な携帯電話に比べて劣っている部分もあります。この部分について全く考慮することなく乗り換えてしまうことは、あなたも、紹介した私やあなたの周囲の人もお互いに不幸なことになってしまいます。乗り換えてしまう時には以下の点を十分に注意しましょう。

      • エリアはかなり狭いです。
        確かに人口カバー率99%と言っていますが、それはあくまで「人口のある場所」に限った話。つまり、人の住んでいる場所を基準にしての話です。はっきり言って、山間や海上までつながってしまう携帯電話に対してエリアの「面的広さ」を比べてしまうとかなりエリアは狭いです。目安としては、次のような感じになります。

        携帯(ドコモmova) PHS(ウィルコム)
        首都圏都心部
        首都圏郊外
        大都市都心部
        大都市郊外
        地方都市中心部
        地方都市郊外
        地方市部中心部
        地方市部辺縁 ×
        地方町村中心部
        地方町村辺縁 ×
        山間 ×
        山岳 ×
        海上
        ※各印は、ウィルコムPHSおよびドコモmova(PDC)を利用した筆者の経験による
        ◎・・・エリアは十分でほぼ全域で使える
        ○・・・エリアは十分でかなりの部分で使える
        △・・・やや不足はあるが実生活上は使えなくもない
        ×・・・エリアはほとんど望めず、実生活には非常に不便
        −・・・エリアである可能性はゼロ

        以上の点を踏まえ、特に自分が良く利用する場所が地方の町村だとか、山間部へ良く行くことがあり、そんな場合も連絡と途絶えさせたくない、などといった用途があるなら、完全に乗り換えてしまうことはオススメできません。

      • 端末ラインナップが少なく、機能も貧弱です。
        お世辞にも端末が優れているとはいえません。携帯電話では季節ごとに数機種発売されることが当たり前となっていますが、PHSでは年に1〜2機種程度のゆっくりとしたペースでしか新端末は発売されません。加えて、斬新な機能が乗ることはまれで、ほとんどの場合、携帯電話の1〜2年前くらいのモデル程度の機能です。また、端末価格を抑えるために極端なコストダウンが施されているため、部分的に非常に性能が低い場合があります(例えば操作レスポンスが非常に遅い、液晶が暗く小さい、カメラ画素数が少ない、など)。常に最新に機種を使っていたい、だとか、デジカメ代わりに多画素数カメラを常に使っている、などといった人は、乗り換えてしまうことでこれらの機能について常に最新のものを持てなくなってしまいます。ただし、スマートフォンのようなオープンなシステムの端末は非常に強いです。これは、ウィルコムがもともとオープンなシステムに基づいてサービスを行っているためです。ちなみに現行販売機種はウィルコムストアで確認するのが便利です。

      • 各種コンテンツサービスが貧弱です。
        iモードに代表されるWEB系コンテンツサービスは、携帯電話では数千に及ぶ公式・非公式の便利なサイトがあるのが当たり前ですが、PHSでは公式サイトはせいぜい数十、非公式なものを加えても企業などによるまともなサービスサイトはせいぜい百や二百どまりです。大企業の有名サービスでさえ、PHSに対応したものは余りありません。iモード向けページに無理やりURL直入力でアクセスすれば使える場合もありますが、最近はアクセスした端末の固体情報を使って専用サイトに飛ばす携帯向けサイトが多いため、iモード向けページにアクセスしようとしても「このページは携帯端末専用です」などといったメッセージとともにアクセスを拒否される場合も多いようです。日常生活のいろんな場合に携帯でサイトにアクセスしてチケットの予約だとかクーポンの利用だとかを活用しているような人、友達と一緒にネットゲームを楽しんでいる人などは、そういったサービスはほとんど継続不可能となると思っておいたほうが良いと思われます。また、携帯電話では今や標準になりつつある、音楽のダウンロードやアプリなどについても、ウィルコムは非常に貧弱または提供してないようなものも多いです。ただし、先ほども出ましたが、オープンなシステムであるスマートフォン向けコンテンツサービスは世界的に見ても非常に充実しています。

      • 番号が070になります。
        最初は気づかないけれど言われてみれば気にしちゃう、という人が意外と多いようなのですが、番号が070になってしまいます。携帯も090、080と二種類あるので最近ではさほど070というだけでおかしな目で見られたり番号の伝え損ねが起こったりということは少なくなってきていますが、それでも「070=ピッチ=子供の持ち物=ダサ〜」という見方は少なからず存在しています。でも逆に、番号を伝えるだけで話し放題ができるかどうかがわかる、という利点もあるため、番号については良し悪しというところでしょうか。

      このような感じで、正直、完全に乗り換えてしまうには、PHSには致命的な弱点が多いというのが私の率直な意見です。そのような理由から、私個人的にはダブルホルダー(後述)をオススメしたりしていますが、携帯を維持する料金ももったいないという人、こういう人で、行動範囲は常に都市部中心で山間部で電話が通じなくても気にせず、端末も通話とメールができりゃ十分、コンテンツなんてめったに使わないし番号が070だからと言って気にしない、という人なら、思い切って乗り換えちゃってもかまわないかなぁ、とも思います。



    5. コラム:エリアの差、実際のところ

      この比較では、ドコモのmovaとだけ比較を行いましたが、それ以外では実際どの程度なのでしょうか。あくまで私自身が使ってみたことのある程度の感覚で、とお断りしておいて、大体、ウィルコムのエリアと比較してどの程度かを簡単にまとめてみます。

      • ドコモ mova
        筆者の利用経験:多い
        上に書いたとおり、ウィルコムと比べれば圧倒的に広いエリアです。他社携帯と比べても非常に広いエリアを持っていますので、ダブルホルダーにするなら、これを一番にお勧めします。
      • ドコモ FOMA
        筆者の利用経験:多い
        そこそこどこでも使える感じです。大き目の都市圏の平野部なら、ほぼ完全に面カバーできています。一方、ちょっと田舎の山間の場所などは弱いところも多く、特に地方では、まだカバーされてない地域も散見されるようです。しかし、エリアはだいぶ充実してきており、FOMA並のエリアが必要ならダブルホルダーが無難です。
      • au
        筆者の利用経験:多め
        ほぼどこでも使える感じですが、movaに比べてしまうとだいぶエリアは見劣りします。それでも、面カバーという面ではウィルコムよりは大分充実しています。ちょっとした山間部ではウィルコムとは大きな差が出てきますので、au並みのエリアが必要だという人はダブルホルダーが無難です。
      • Softbank 2G
        筆者の利用経験:少ない
        都市圏を中心にエリアは充実していますが、ちょっとした地方や山間などではあまり使えません。場所によってはウィルコムが使えるのにSoftbankは使えない、という場面に出会うこともまれにあるという状況です。Softbankのエリアで満足している人なら、エリアだけを問題にするなら乗り換えも視野に入れて検討しても良いと思います。
      • Softbank 3G
        筆者の利用経験:多い
        大き目の都市圏の平野部ならまず問題ないですが、地方都市の郊外などになるとかなり厳しいです。山間も気まぐれにカバーされている程度で、ないよりマシという程度。ウィルコムとの比較という見方をすれば、面カバーではややSoftbank 3G、ただしエリア内の厚みではウィルコムに分がある、という感じです。Softbank 3Gとウィルコムのダブルホルダーには(エリア補間という意味では)全く意味がないと思います。




      コラム:ソフトバンクも定額サービスをはじめたけど?

      ソフトバンクも定額サービスをはじめました。その名もホワイトプラン。
      ただ、ソフトバンクが宣伝している「通話0円メール0円」というのは実は制限が付いていると言うことはご存じでしょうか。

      通話は最もよく使う午後9時以降は対象外で、しかも無料になる相手は番号だけでは判別不可能、メールはsoftbankドメイン以外の相手だと送信でも受信でも最低1通3円かかります。

      詳しい部分は、ウィルコム定額プランとソフトバンク音声定額の比較で、ソフトバンクの音声定額にどのような制限が付いているか解説していますので、どうぞご覧ください。



    6. ダブルホルダー

      上では乗り換えについて考察してみましたが、一方で、今回のウィルコム定額プラン発表後、ウィルコムは徐々に「ダブルホルダー」という言葉を使い始めました。この「ダブルホルダー」とは、簡単に言うと「携帯電話とPHSを両方持つこと・持つ人」のことです。このダブルホルダーという考え方は、携帯電話の使い分けについての考え方が浸透している欧米やアジアでは割とよく知られたもので、例えば台湾では携帯・PHSの普及率が100%を超えています(つまり、ダブルホルダーがかなりの割合存在する)。

      例えば、ウィルコムエリア内での発信はウィルコム電話を使い、ウィルコムが圏外となる山間部などでの発信や待ち受けだけは携帯電話を使う、とか、携帯電話にしかないコンテンツ(動画やゲーム、各種公式サイトなど)だけは携帯を使ってその他の通話・メールなどはウィルコムで安く済ます、特定の人とのホットライン専用にウィルコム定額プランを持つ、といった使い分けが考えられます。また、単に通話が安いから(通話無料だから)というだけでなく、特定の人とは携帯より音の良いPHS同士で話したいとか、PC向けサイトを定額で見るために携帯で定額プランを申し込むより安く上がるPHSを追加しちゃう、だとかいった理由でのダブルホルダーも考えられます。

      また、今回のウィルコム定額プランは、税込み2900円という価格設定ですので、もともと通話料が1万円を超えていたような人なら、携帯電話の基本料をより安いものに変え、代わりにウィルコム定額プランのPHSを一台持ち、頻繁に通話する相手にも持ってもらう(持たせてあげる)ことで全体の支払いを安くできることがあります。

      ダブルホルダー:ウィルコム追加前


      ダブルホルダー:追加後

      このように、ダブルホルダーにすることで、携帯電話に完全に乗り換えてしまうことによるデメリットを最小限に抑える、つまり、携帯電話にしかない機能やサービスは今までどおり携帯電話を使い、たくさん話したい人のためだけにウィルコムを持って料金を少なくする、ということができます。さらに、単に料金が安くなるというだけでなく、通話料を気にして通話時間を抑えたりする必要が無くなるので、今までより開放的な気分でたくさん話すことができるようになります。ついでにあなたが友達にウィルコムとのダブルホルダーを勧めてダブルホルダーの人が増えれば増えるだけ、あなたの携帯電話の通話料はどんどん安くなっていくわけです。

      そして、さらなるダブルホルダーの便利な使い方を研究した結果がこちら、ウィルコムダブルホルダーの秘技!


      さらに、ダブルホルダーでの月々の支払額を究極まで切り詰めるための逆転の発想、リバースダブルホルダーのご紹介!



    7. コラム:エリアの不満を解消するチョイサービス

      確かにエリア補完の目的にはダブルホルダーが一番の解決策。でも、やっぱり出来るだけウィルコムを使って通話料を安くしたい、と思ったら、ホームアンテナレンタルサービスなんてのはどうでしょう。これは、どのようなときに使うのかというと、やっぱり自宅で部屋の奥ではちょっと電波が弱い、というようなときに使います。特に鉄筋コンクリートのマンションなどに住んでいると、そういうこともしばしば。エリア内だと思って契約したのに部屋の奥では使えない、なんてことになるとせっかくのウィルコム定額プランがもったいないですね。そこで、ホームアンテナ。通話とちょっとのパケットだけなら1x用、パケットもたくさん使いたいなら4x用を使います。お値段はそれぞれ月々300円、600円と、まぁさほど高くはないですので、電波が弱い、着信しにくいと悩んでいるときは使ってみても良いかもしれません。使い始めの二ヶ月は無料なので、お試しで借りてみても良いかもしれませんね。無駄な料金は確かにかかりますが、それでも、ホームアンテナを足してもウィルコム定額プランなら総額3215円ぽっきり。他社携帯電話の一番安いプランの基本料より安いんですから、十分モトは採れると思いますよ。



    8. オススメの端末は?

      ここでは、筆者の経験とネット上の評判から、現在ウィルコムで利用可能な機種について、音声品質、メール機能、WEB機能、その他をまとめてみます。

      ちなみに現行販売機種はウィルコムストアで最新の在庫と価格を確認できます。


      ※◎>○>●>△>×>−
      音声通話品質 メール機能 WEB閲覧機能 その他備考
      WX300K サイズは○、多色展開。
      WX310K 平均レベルの通話・メール機能+多彩なWEB閲覧機能。
      WX320K 通話品質高い、男性向きデザイン。
      WX310SA 通話品質◎。アプリもあり。フルブラウザはちょっともっさり。
      WX310J ストレート型。ビジネス・セキュリティ機能充実。
      WX321J ストレート型。ビジネス・セキュリティ機能充実。カメラ付き。
      WX220J ストレート型。ビジネス向け。フルブラウザなし。
      nico. (RX420IN利用時) ストレート型。ポップデザイン、各種コラボモデル。ブラウザなし。
      nine (RX420AL利用時) ストレート型。フルブラウザはもっさり。
      W-ZERO3 通話利便性疑問。フルキーボード。いろんなアプリを追加可能。
      W-ZERO3[es] デュアルキーボード。いろんなアプリを追加可能。無線LANなし。
      Ad [es] デュアルキーボード。いろんなアプリを追加可能。無線LANあり。


    9. 音声定額の将来

      さて、AIR-EDGEコーナーに倣って、こちらでもウィルコムの音声定額、ひいては音声サービス全体の将来について考えてみたいと思います。

      ウィルコムは今のところ、ウィルコム電話間の通話だけが定額となるサービスを行っています。これについて、やはりウィルコム同士だけでは物足りないという声があるようです。これについて、今の仕組みから考えると、他の電話との通話定額も可能かもしれません。まず、一番実現の可能性が高いのが、IP電話(050番号のIP電話)との通話定額サービスです。現在、他のIP電話事業者では、事業者(プロバイダ)の壁を越えた無料通話ができる場合が出てきています。ウィルコムのバックボーンもIP化していますから、理屈上は無料通話ができることになります。ウィルコムのIP網がどこのネットワークを使っているかによりますが、他の事業者との無料通話も不可能とは言えません。一方、ウィルコムは自身でADSL、無線LANを提供しています。もしこれらのサービスでIP電話のメニューが提供されれば、ひょっとするとそれらとの間は無料通話になる可能性があります。

      次に、ウィルコムの音声サービスの将来についてですが、今後定期的な音声端末の提供が期待されています。数こそ少ないですが、新しいサービスを徐々に始め、それに対応した端末を1機種か2機種くらいリリースする、と言うサイクルが続きそうです。最近の話では、2007年2月には、音声のBPSK対応サービスと通話中の着信通知サービスが開始され、それに対応した音声端末が3機種リリースされました。今後もこういったネットワークサービスの向上と音声端末のリリース、と言う流れが続くでしょう。

      また、ネットワークの品質改善については常に進めているようで、様々な品質改善技術を少しずつ、基地局のファームウェアアップデートでリリースしているようです。PHSと言う基本技術を使う以上、劇的な品質向上は難しいでしょうが、その一方、PHS特有の音質の高さは将来にわたっても健在であろうことが期待され、この面でウィルコムを選択している人にとっても全く問題ないと予想されます。

      何はともあれ、音声定額で一気に加入者拡大を果たしたウィルコム。今まで、AIR-EDGEを中心としたデータ通信にばかり注目が集まっていましたが、今後のウィルコムは、音声についても期待できそうです。



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